「植物」でできた「肉」
世界中で加速する健康志向。日本でも近年、ベジタリアンやヴィーガンへの関心が高まっています。
そんななか、アメリカではすでに定番商品としてレストランや一般家庭の食卓に並んでいるのが、2011年にロザンセルスで創業したベンチャー企業、サべージ・リバー社が開発した植物肉、「BEYOND MEAT(ビヨンド・ミート)」。
その名前のとおり、「肉を超える肉」として今大きな話題を呼んでいる完全植物性の肉で、エンドウ豆から抽出した植物性タンパク質や酵母エキス、ココナッツオイルから作られており、そこにビーツの絞り汁を加えることで、赤味を出しているのです。
最初の商品はハンバーガー用のビーフ味のパテ。これを実際の肉のように、フライパンで焼いてから食べるようになっています。
今ではクランブルタイプやチキン味など、さまざまな商品が開発されています。
ビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオも出資する、次世代の食品
これらの人工肉は、ベジタリアンやヴィーガン以外の肉を食べる人たちからも注目されており、ダイエットやアレルギー対策用の健康食品としてはもちろんのこと、環境問題や、今後危惧される世界的な食料不足問題への切り札にもなるかもしれない、まさに「次世代の食品」といえる存在となっています。
こうした期待から、同社にはビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオといったセレブが巨額の投資をしているほか、日本の三井物産も投資を発表したことで、国内でも話題になりました。
アメリカでは、この「BEYOND MEAT(ビヨンド・ミート)」とmpossible Foods(インポッシブル・フーズ)社の「Impossible Burger(インポッシブル・バーガー)」が植物肉の二大巨頭となっているほか、人工チーズや人工卵といったものも登場し、今後さらに競争が激化していくことが予想されています。
実際どんな味なの?
さて。「肉を超える」といっても、実際のところはどうなのか、気になりますよね。
まずは見た目からですが、これはもうホントに肉にしか見えません。適度なあらびき感や新鮮そのものの肉の色で、見ているだけで食欲がわいてきます。
そして、フライパンで焼いてみるとさらに驚き。
ジューッという音を立てながら美味しい肉のような香りを漂わせ、焼き色が付き始めると油や肉汁がしたたってくるのです。
ここまでは、完全に本物の肉と同じ。
そして、最大のポイントである味はどうかというと、歯ごたえや肉特有の風味の面では多少劣るものの、むしろさっぱりして食べやすく、食後の胃もたれの心配もゼロ!
肉にそこまでこだわりのない人なら、まったく問題ないレベルといえます。
今年、いよいよ日本上陸 !?
そんな「BEYOND MEAT(ビヨンド・ミート)」が、いよいよ今年、日本にも上陸すると言われているのです!
気になるのはお値段ですが、アメリカでは1パックに約113gのパテが2枚入った「BEYOND BURGER(ビヨンド・バーガー)」が、通常5ドル99セント(約660円)で販売されおり、やはり本物の牛肉よりもかなりお高め。
とはいえ、このブームは日本でも確実に起こると思われるので、上陸したらぜひ一度はトライしてみたいところです。
情報引用元: