全世界で爆発的流行中! サウジアラビア発の匿名メッセージアプリ「Sarahah」とは?

昨年から海外で社会現象ともいえるほど爆発的に流行しているスマートフォンアプリ、Sarahah(サラハ)

相手に匿名でメッセージを送ることができるというのが大きな特徴で、日本でも昨年末ごろからInstagramのストーリーズやTwitterなどから急速に流行しています。

ということで、今回はその「Sarahah」について、簡単に説明していこうと思います◎

アラビア語で「正直」

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Pe3k / Shutterstock.com

「Sarahah」が生まれたのは、中東のサウジアラビア

「Sarahah」とはアラビア語で「正直」という意味で、その名前の通り、面と向かってはなかなか伝えづらいことも匿名でなら正直に言えるという考えから、従業員が上司に匿名のフィードバックを送るためのツールとして、Zain al-Abidin Tawfiq氏により開発されました。

リリースされたのは、2017年2月。するとたちまちアラビア語圏で広まり、エジプトで250万ダウンロードチュニジアで170万ダウンロードサウジアラビアで120万ダウンロードを記録しました。

当初はアラビア語のみの対応でしたが、6月にアプリが英語に対応すると、欧米各国でも瞬く間に広まって、翌月にはアメリカ、イギリス、オーストラリア、ブラジルなど多くの国で無料アプリランキングの1位に輝きました。

SNSと組み合わせた使い方がトレンド

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アプリをダウンロードすると、フィードバックを募集しているほかのSaharahユーザーに対して匿名の「フィードバック(質問やメッセージなど)」を送信できるようになります。

逆にフィードバックを募集したい場合は、Settingページにあるシェアボタンを使います。

Twitterの場合はボタンを押すとシェア用画面が表示されるので、コメントを入力してツイートし、Instagramの場合はボタン押したあとに表示されるURLをコピーして、InstagramのプロフィールにペーストすればOKです。

Sarahahで受け取ったフィードバックは、送ってきた相手が誰なのか知ることはできず、またそのフィードバックに直接返信することもできません

そのため、フィードバックを送られた相手は、そのフィードバックを引用する形でTwitterに画像で投稿したり、Instagramのストーリーズに投稿したりして、SNSにシェアして回答するという使い方がトレンドなんだとか。

つまり、フィードバックを受け取った方は、匿名のフィードバックを自分のSNSで公開してフォロワーに見せられるので、もしフィードバックが質問だった場合、送った方は相手のSNSをフォローしてその質問の回答を確認することになります。

なんとなくまどろっこしいですが、質問が来れば来るほど人気がある証拠という感覚で、人気のある人に自分の質問が選ばれる楽しみもあり、特に若者を中心に流行しているようです。

「匿名」の怖さ

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Sarahahのアプリ画面より

さて、いいところばかりが注目される「Sarahah」ですが、「匿名」ということは、一方で悪口やクレームなどのメッセージも送りやすいという側面もあります。

海外ではすでに、相手を匿名で罵倒するために使用されており、「憎悪の繁栄の場」ともいわれるほど。「Secret」「Yik Yak」「Whisper」など、過去には同じように匿名性のあるサービスがありましたが、同様の問題によってどれもクローズしてしまいました。

開発者のZain氏は、こうした結果に終わらないよう、アプリ上でのやり取りを監視し、不快な言葉をフィルタリングしたり、特定のユーザーをブロックできるようにしたりといった対策を講じているそう。

そのため、Sarahahを初めて起動する時の画面には、

「Did a message make you happy?(そのメッセージはあなたを幸せにしましたか?)」

「Choose Your Audience(オーディエンスを選んでください)」

というメッセージが表示されるようになっています。

多くの人に使われるということは、光と影の両面が生まれるものですが、せっかくの便利なツールである「Saharah」がなくなってしまわないよう、ユーザーひとりひとりが気をつけたいものですね!

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