ハーブのもたらす効果は人によって差があり、扱い方を間違えると身体に害を及ぼす場合もあります。しかし、正しい使い方をすれば危険なものではないので、下記の注意を必ずよく読み、それぞれのハーブの特性などをきちんと理解したうえで扱うようにしましょう!
精油の原液の扱いに注意する
精油(エッセンシャルオイル)の原液を飲んだり直接肌に付けたりするのは、ぜったいにNG。たとえ薄めたものであっても、目や目の周り、唇などの粘膜部分には使用しないようにしましょう。
また使用にあたっては、最初は少量から始め、様子を見ながら使用量を増やすといいでしょう。異常を感じたらすぐに使用をやめ、医師に相談すること。そして、お年寄りや幼児の場合は通常よりも少量で使用するようにしましょう。
健康状態に不安がある人は医師に相談する
ハーブは医薬品ではなく、また、通経作用があり妊娠中に適さない成分を含むなど、健康状態によっては使用を控えた方がよい場合もあります。
そのため、妊娠中や授乳中、通院中、慢性的な病気やアレルギー体質の人は、使う前に医師に相談すること。また、美容や香水用など、肌に使用する前には必ずパッチテストを行い、炎症が起きないか確認してから使用するようにしましょう。
精油の保管と使用期間について
精油は、紫外線や温度変化、金属の影響を受けやすい、デリケートな物質です。そのため、ガラス製の遮光容器に入れた状態で直射日光の当たらない冷暗所で保管し、使用期限を必ず守ること。たとえ使用可能期間内でも、見た目や香りに異変がある場合は使用を控えた方がいいでしょう。
また、精油のなかには、長期間連続で使用すると体に負担がかかるものもあるため、使用期間には十分に注意しましょう。
柑橘系の精油の光毒性について
グレープフルーツやレモンなど、柑橘系の精油には、「光毒性」といって、皮膚に塗布した状態で紫外線を浴びると炎症を起こす成分が含まれています。
さらにはシミ、そばかすの原因にもなるため、これらの精油を使用した直後は日光を浴びないように注意しましょう。
子どもの手の届かない場所で保管する
誤飲、誤用防止のため、ハーブや精油は子どもの手の届かない場所で保管すること。また、小さな子どもは抵抗力が弱く、精油の影響を受けやすいため、3歳以下の乳幼児への使用は厳禁です。
手作り品の販売や譲渡は禁止!
ハーブや精油を使って石けんや化粧品を手作りする場合、手作りしたものを販売したり、人に譲ったりすることは、医薬品医療機器法という法律で禁止されている。作ったものは必ず自分で使用するのが原則です。