その名もズバリ、「Ax-Throwing Bars(斧投げバー)」。
このなんともハードなネーミングのバーは、名前の通り、ダーツのように斧を投げて的当てを楽しむバーで、数年前にカナダで生まれて人気に火がつくと、アメリカに渡ってさらに爆発的な流行を生み、今やタイにもオープンするなど、世界に拡散しているというのです!
そこで今回は、「斧投げバー」とはいったいどんなものなのか、ルールや人気の理由について説明・考察していきたいと思います。
「斧投げバー」とは?
↑ 動画はカナダ・ハリファックスの斧投げバー「TIMBER LOUNGE(ティンバー・ラウンジ)」。
まず、料金システムとしてはボーリングやダーツ、ビリヤードに似ていて、まずはレーンごとに使用料を支払ってから始めます。
各レーンは、斧をあらぬ方向に投げてしまっても大丈夫なように、金網などで囲まれて安全に配慮。
とはいえ、凶器にもなりかねない本物の斧を投げるわけですから、レーンに入る前にはルールと安全に関する講習を必ず受けることとなっていますし、飲酒に関しても、店によって”1時間につき1杯だけ”といった制限を設けるなど、基本的に過度に酔っ払った人の参加は禁止されています。
また、保護者同伴であれば子どもでも参加できる店もあるそう。
最近は、斧投げ以外にボードゲームや本格的な食事も楽しめるオシャレな店舗などもあり、より多くの人が楽しめるように多様化しているようです。

アメリカのオシャレな飲食チェーン「EATER DETROIT」(公式HPより)。

いろんなボードゲームが並ぶ横に(公式HPより)。

急に斧投げコーナーが登場。でもなんかオシャレに見えてしまう不思議(公式HPより)。
なぜここまで人気が出たのか?
一見すると奇抜すぎるようにも思える「斧投げバー」が、どうしてここまで人気になったのか?
それはやはり、ほかでは得られない爽快感だといえるでしょう。
ずっしりと重量感のある斧を、ブンッと投げて木製の的に当てる。
その時にはきっと、日頃たまったストレスやイライラ、不満を思いっきりぶつける感覚で。
的に当たればもちろん、当たらなかったとしても、その気持ちよさは推して知るべしです。
また、デジタル製品に囲まれた現代人にとって、「斧を投げて木に当てる」というプリミティブなゲームが、むしろ新鮮に感じられ、それと同時に人間本来の動物的な感覚が刺激されたのかもしれません。
とにかく、日本にもできたら流行ること間違いなしな、この「斧投げバー」。
上陸が待ち遠しいしだいです◎