【世界のかわいい村 vol.2(前編)】中世の街並みがそのまま残る、メルヘンな世界top

(前編)【ドイツ】ローテンブルク・オプ・デア・タウバー「中世の街並みがそのまま残る、メルヘンな世界」

【ドイツ】ローテンブルク・オプ・デア・タウバー

ドイツ南部、バイエルン州に位置するローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)

一度聞いただけでは覚えるのが難しい、長い名前をもつこの街は、その旧市街の街並みの美しさで知られています。

ローテンブルク・オプ・デア・タウバーの起源は、970年頃。小教区であるデトヴァングというエリアに、東フランケン地方の貴族ライニガー氏が街を築いたのがはじまりです。

街の名前は、このライニガー氏がタウバー川を望む丘の上に建てたオーぺルハルブ・デア・タウバー(oberhalb der Tauber)城に由来したものです。

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街の中心であるマルクト広場。噴水を囲むようにして、「市庁舎」や「市参事会酒宴館」など、見ごたえのある歴史的建造物が立ち並んでいる( footageclips / Shutterstock.com)。

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まさに、メルヘンの世界そのもののようなローテンブルク・オプ・デア・タウバーの街並み。

なぜ中世の街並みが残されたのか?

その後、神聖ローマ帝国の影響下に置かれると、街は徐々に要塞化され、現在も残る「レーダーアーチ」「マルクス塔」城壁などが造られていきました。

そして、神聖ローマ帝国内の自由都市となったローテンブルク・オプ・デア・タウバーは、14世紀には城壁内外に合わせて2万人近い居住者を抱えるなど、最盛期を迎えます。

現存する旧市街の街並みは、11~15世紀ごろに築かれたものが中心で、1618年に勃発した30年戦争の際に敵の攻撃を免れたことから、歴史的建造物が数多く残されることになりました。

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小高い丘の上に築かれたローテン・オプ・デア・タウバーの旧市街。周囲をぐるりと城壁が囲んでいる。

17世紀以来の人気観光地

ローテンブルク・オプ・デア・タウバーが日本で知られるようになったのは、わりと最近のことですが、ヨーロッパでは古くからその美しさで知られていました。

特に1880年代ロマン主義の画家たちによってその美しさが再発見されると、イギリスやフランスからも人気の観光地となり、やがて街並みに大きな変更を加えることを禁ずる法律も作られるほどに。

第一次世界大戦前には、今も現存するホテル・アイゼンフートに滞在するバスツアーまであったというから、その人気のほどがうかがえます。

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街で最も有名な観光スポット「プレーンライン」。

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夕暮れ~夜にかけては、ひと味違った美しさを楽しめる。

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ローテンブルク名物の揚げ菓子「シュネーバル」は、ぜひ食べておきたい逸品。

DATA

◉ベストシーズン:4月~10月

◉アクセス:フランクフルトから列車で約2時間30分、バスで約3時間40分。

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