かぐわしい芳香を放つ「花のなかの花」

先が丸まった花びらが特徴。
タガログ語で「花のなかの花」を意味するイランイラン。
その名が示す通り、枝から垂れ下がるようにして、黄色、ピンク、藤色の大きく美しい花を咲かせます。
特に、イランイランの花から漂う甘く濃厚な香りは、風に乗って遠くまで匂うほど強く、「パフュームツリー」の別名を持ちます。
そのため主に高級な香水の原料として使われており、なかでもイランイランの黄色い花を蒸留した精油は、品質、香りともに最も優れているとされています。
そのエキゾチックな香りには、古くから催淫(さいいん)効果があるといわれ、インドネシアでは、結婚式を挙げたばかりの新婚夫婦のベッドに、イランイランの花びらをまく習慣が続いているそう。
イランイランの精油について

イランイランの精油
精油の効能
▪アトピー
▪ストレス
▪不妊
▪薄毛
▪乾燥肌 など
ヘアケアに
古くから整髪料としても使用されてきた、イランイランの精油。
髪の毛の成長を促す作用もあるので、シャンプーなどのヘアケア類や、香水などに配合するのもおすすめです。
イランイランの育て方

枝から垂れ下がるように咲く。
育てやすさ : ★★★☆☆
種まき : 6~9月
花期 : 5~10月
収穫 : 5~10月
▪寒さに弱いため、冬は最低8~10℃を保つ
▪やや湿り気のある酸性の土壌を好む
ABOUT THE HERB
和名 :イランイランノキ
学名 :Cananga odorata
分類 : バンレイシ科/常緑高木
原産地 : 東南アジア
草丈 : 5~15m
使用部分 :葉、花、茎
用途 : 美容健康など
効能 : 抗うつ、鎮静、催淫、血圧降下、抗炎症、抗菌、精神高揚、ホルモン活性など