【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村top

【フランス】オラドゥール=シュル=グラヌ「一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村」

【フランス】オラドゥール=シュル=グラヌ

オラドゥール=シュル=グラヌは、フランス中部、リムーザン地方の小さな村。

村ごと焼かれて廃墟となったこのオラドゥール=シュル=グラヌは、戦争の傷跡を今に伝える場所として、あえてそのまま保存されています。

第2次世界大戦中の1944年6月6日、連合軍により、当時ドイツの占領下にあった北西ヨーロッパに侵攻する「ノルマンディー上陸作戦」が実行されました。

その4日後、ドイツ占領下にあったオラドゥール=シュル=グラヌで、ナチス親衛隊による大規模な虐殺が行われたのです。

村人はほぼ全員が殺され、建物は焼き払われました。

ひとつの村が、たった1日でゴーストタウンと化してしまったのです。

当時、フランスの亡命政府を率いていたシャルル・ド・ゴールは、ナチスの残忍さを後世に伝えるためにあえて村を再建せず、そのままにしておくことを決意。

そのため、オラドゥール=シュル=グラヌは今も廃墟同然のまま保存されており、戦争の悲惨さを訪れる人に伝え続けているのです。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村01

当時の車がそのまま残されている。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村02

自転車も当時のまま。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村03

かつての駐車場だったのか、焼き払われた多くの車が残る光景は、衝撃的。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村04

焼け焦げたミシンが露わになった廃墟。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村05

オラドゥール=シュル=グラヌのメインストリート。両側に建つ建物には、焼け焦げた跡が今もはっきりと残っている。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村06

500人ほどの女性と子どもが逃げ込んだ後、火が放たれたという教会(Pierre-Olivier / Shutterstock.com)。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村07

壁にはフランス語と英語で「忘れるな」と書かれている(moravel / Shutterstock.com)。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村08

現在は世界中から多くの観光客が訪れている(kipgodi / Shutterstock.com)。

【世界の美しい廃墟 vol.4】一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村09

オラドゥール=シュル=グラヌのメモリアルセンター(hans engbers / Shutterstock.com)。

DATA

◉アクセス:リモージュから車で約30分。

キーワード

【フランス】オラドゥール=シュル=グラヌ「一瞬にしてゴーストタウンと化した、悲劇の村」のページです。ドッカは、【Travel、フランス、ヨーロッパ、世界の美しい廃墟】の最新ニュースをいち早くお届けします。