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日常品をアートに生まれ変わらせるアーティスト、「クリスティン・メイヤー」の作品たち

今回は、フルーツ、卵の殻、クラッカー、スパゲッティー、鍵、棒切れ……。

そんな、なにげなくいつも私たちの身の回りにあるモノたちを並べ替え、アート作品に仕上げてしまうアーティスト、クリスティン・メイヤー(Kristen Mayer)をご存知ですか?

クリスティン・メイヤーは、アメリカコネチカット州をベースに活動する女性アーティスト。

アーティスト以外にも、フラワーデザイナーインテリアデコレーターウィンドウデザイナープロップスタイリストなどなど、さまざまな顔を持つ彼女の作品が今、注目を集めているんです。

今回は、そんなクリスティン・メイヤーの代表作品を紹介していきたいと思います◎

Title 01.『Cracked(クラックド)』

バラバラなのに、とても規則的なこの作品は、クラッカーで作られたもの!

クラッカーといえば、パーティの前菜などによく使われる一般的な食品です。少し強度に欠けるのが難点ですが、この作品ではそんなクラッカーの欠点を逆手に取った見事なデザインに仕上げています。

一部分だけ見るとランダムに置かれたように見えますが、全体で見ると不思議と整頓された四角形に見えてきますね。

Title 02. 『Life(ライフ)』

まるで日本の「生け花」に通じるような、計算し尽くされたデザインです。

クリスティンのフラワーデザイナーしての一面が垣間見えるような作品に仕上がっていますね◎

鮮やかな花々を囲むように置かれた、完璧な円形。全体のデザインとしてもよく考えられた作品になっていますが、円を4つに分けてみて考えてみると、四季を思わせる別々のストーリーがあるかのように思わせる作品です。

Title 03. 『spaghetti in a circle(スパゲッティー・イン・ア・サークル)』

モダンな線だけでデザインされたこの幾何学的な作品。じつはこの線、すべてスパゲッティーの麺で作られているんです!

日本でももはや定番の食材になったスパゲッティーが材料だとは、とても思えないこの作品。パッと見は気づかなくても、よくよく見ると「ん?」と思わせるようなデザインです。

いろんな長さのパスタを組み合わせて作られた、サークルの世界。単調になりがちな同じ太さの線の組み合わせですが、ところどころに取り入れられた短いスパゲティーが、良いアクセントになっています。

Title 04. 『Open Up(オープン・アップ)』

鍵やキーチェーン、キーホルダーなど、鍵にまつわるものを組み合わせて作られている作品。

現代的な鍵南京錠、だいぶ年季の入ったアンティークな鍵に至るまで、さまざまな種類や形、カラーが見事に融合して、美しい円形を形作っています。円の縁は決してまっすぐではないのですが、鍵のカーブやキーチェーンを通して、何もない空間にもまるで線が見えるような気がしてしまいますね◎

また、ひとつひとつの材料をよく見てみると、「これは家の鍵、あれは自転車の鍵……」と気づき、それぞれの材料の背景に広がる歴史が見えるような作品でもあります。

そんなクリスティン・メイヤーの作品は、彼女が運営するオンラインショップ『salvage•design』プリントとして購入することもできます

また、彼女の Instagram でも作品をアップしているので、ここでは紹介しきれなかったほかの作品も、ぜひチェックしてみてください◎

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