ヨーロッパには、世界的な観光都市以外にも、一生に一度は訪れるべき美しい小さな街がたくさんあります。
これらの小さな街ではゆっくりとした時間が流れ、オープンカフェに座って道行く人々やロマンチックな景色を眺めているだけで、心が癒されていくのを実感できます◎
今回は、そんなヨーロッパのロマンチックな小さな街のなかから厳選した10カ所をご紹介。
パリやロンドン、ローマに旅行する際は、少しだけ足を延ばして、こうした小さな街を訪ねてみませんか?
1. ナフプリオ(Nafplio)【ギリシャ】

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ギリシャのペロポネソス半島北東部に位置するナフプリオ。
エーゲ海に面し、古代から港湾都市として栄えたこの街は、かつてギリシャの首都が置かれていたことから、「近代ギリシャ最初の首都」ともいわれます。
また、この街はかつて2世紀にわたってヴェネツィア共和国の支配下に置かれたこともあり、イタリア風の建築や色彩で彩られた美しい景観が広がっています。
街の中心の広場にある居心地の良いオープンカフェで、心ゆくまでその風景を眺めましょう◎
2. キルケニー(Kilkenny)【アイルランド】

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アイルランド南東部の街、キルケニー。
キルケニー城や聖カニス大聖堂をはじめ、街を彩る多くの中世建築物で知られ、古くから「大理石の都市」と称されてきた美しい街です。
一方、ビールの醸造でも有名で、街にはたくさんのアイリッシュ・パブが立ち並び、夜遅くまでビールを片手に語らう人々でにぎわっています。
3. ブルージュ(Bruges)【ベルギー】
ベルギー北西部に位置し、国内で最もロマンチックな場所でもあるブルージュ(ブルッヘ、ブリュージュ)。
中世の美しい建築物が立ち並ぶ街には縦横無尽に運河が張り巡らされ、運河を行きかうボートや石造りの橋が、さらにその風景をロマンチックなものにしています。
この小さな町は、街全体が世界遺産に登録されていることもあり、世界中から観光客が訪れていますが、9月には観光客も減り、多くのカフェや美味しいベルギービールが飲めるパブ、そして伝統的な手作りレースのお店で、のんびりと過ごすことができます。
4. チェスキー・クルムロフ(Český Krumlov)【チェコ】

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ヨーロッパで最も美しい小さな街のひとつである、チェスキー・クルムロフ。
チェコ南部の、モルダウ川(ヴルタヴァ川)沿いに13世紀に建てられた街です。
プラハに似た赤い屋根と、石畳の道が続く旧市街、そしておとぎ話に出てくるようなロマンチックなクルムロフ城は、世界遺産にも指定されています。
5. プール―(Poolewe)【イギリス・スコットランド】
壮大な大自然が広がるスコットランド北西部のハイランド地方。
プールーは、その景観を象徴するようなユー湖(Loch Ewe)のそばに位置する、小さな小さな街です。
第二次世界大戦時には軍事的な拠点として使用された歴史もありますが、今ではスコットランドののどかな田舎町として、訪れる人々を癒しています。
街での最もロマンチックな滞在場所は、家族経営の湖畔のホテル「Pool House(プールハウス)」。
6つしかない客室は、それぞれ異なるテーマがあり、どれもため息が出るような美しい部屋ばかり。
手入れの行き届いたイングリッシュ・ガーデンで散策したり、本に囲まれたラウンジでは暖炉を囲んでおしゃべりしたり、スコッチ・ウィスキーを飲みながらクラシックなプールルームでビリヤードを楽しんだりと、心ゆくまで非日常を味わうことができます。