地中海沿岸の山野に自生するオレガノ。
古代ギリシャでは幸せを呼ぶハーブとして、婚礼の際に新郎新婦がオレガノを編み込んだ冠をかぶる風習もあったほか、薬草としても珍重されました。
また、殺菌効果にすぐれ、非常に強い独特の香りを持つことから、古代エジプトでは高貴な人のミイラを作成する際、シナモンやクミンなどのほかのスパイスとともに腐敗を防ぐ目的でも利用されていたそう。
ほろ苦くスパイシーな味

オレガノのハーブティー。葉だけ使っても、花も一緒に使ってもOK。
そんなオレガノのハーブティーは、ほのかな苦味が爽やかに感じられ、すっきりとした後味が特徴。
生の葉より乾燥させた葉の方が青臭さがなく、甘味が強いので、ハーブティーとして使う際はドライオレガノをおすすめします。
また、オレガノティーの効能としては、神経性の疲労や頭痛を緩和する効果や、せきをしずめる鎮咳効果、生理不順を改善する効果があるとされています。
ただし、妊娠中の服用は避けるようにしましょう。
RECIPE
乾燥させたオレガノの葉(小さじ1)をポットに入れて熱湯を注ぎ、フタをして2~3分蒸らす。

グレープジュースにオレガノの生葉を添えて飾り付けと香りづけに◎

オレガノの花が咲いたら、ハサミで茎と葉と共にカットし、乾燥させてみましょう。

ザルなどに並べて風通しと日当たりの良い場所に置き、カラカラになるまで待ちます。

乾燥させた葉や花は、密封できる容器に入れて保存しておくと、香りも長持ちし、長く使うことができます。
ABOUT THE HERB
和名 :ハナハッカ
学名 :Origanum vulgare
分類 :シソ科/多年草
原産地 : 地中海沿岸
草丈 : 50~80cm
使用部分 :葉、花
用途 : 料理、お茶、美容健康、クラフトなど
効能 : 発汗、殺菌、老化防止、消化促進、鎮痛、消臭 など