今では世界中で取り入れられている「風水」。中国4000年の歴史が培ってきた叡智の結集であり、幸せを運ぶメソッドとしても利用されています。
このシリーズでは、そんな風水の真髄が詰まった「風水アイテム」をご紹介していきます◎
今回は、「龍の置き物」。中国のシンボル的な存在でもある龍には、いったいどんな意味や効果が込められているのでしょうか?
風水といえば、「龍」

日本のシンボル、富士山。確かに龍が棲んでそうなパワーを感じる。
さて、風水のパワーの源は、大地のエネルギーが凝縮する“龍穴”にあります。日本では、富士山や皇居にあると言われています。
そして一般人としていちばん龍穴が欲しい場所と言えば、自宅(自室)ですよね?
ということで、風水の素人でもできるのが、風水アイテムの龍を自宅(自室)に置いて”小さな龍穴”を作ること。簡易的ではありますが、パワーは抜群です。
龍の種類によって変わるパワーと効果

中国・北京にある、明・清朝の旧王宮「紫禁城(故宮)」の「九龍壁」。中国で有名な3つの「九龍壁」のうちのひとつで、長さ29.4m、高さ3.5mもある巨大な瑠璃装飾の壁に、9匹の龍が描かれている。皇帝の住まいだったことから、龍の爪は5本あるのが分かる。
中国では、龍にも位がありました。
その位は、置き物や絵に描かれた龍の、”爪の数”で判別できます。
3~4本の爪は、庶民用の龍。そして最も爪の数が多い5本爪の龍は、皇帝用です。
また、龍の色によっても、効果が違います。
金色の「金龍」や白色の「白龍」はオールマイティーで、特に金運に効果アリ。
赤色の「赤龍」は激しいパワー、青(緑)色の「青龍」は、成長や向上運をつかさどると言われています。
ただし、黒色の「黒龍」は、邪悪なパワーも併せ持つのだそうです。
どこに置くべき?

龍の置物。
というわけで、風水でも龍は特別な存在とされてきたのです。
龍の偶像には「龍神」が宿り、それを持つ家に恩恵を授けるとされています。
風水として置く場所は、”玄関”が最適。
外から玄関に入って右側に、台などをしつらえて置くのが望ましいです。また、龍の顔が家の中を向くようにすると、運気が家の中に入っていきます。
龍とあわせて置きたいお供え物
01. 水

東京・浅草の浅草寺の手水舎(
龍は水を好むとされています。
そのため、朝一番にくんだ新鮮な水を、龍の口元あたりに毎日供えると、龍にパワーが注入されます。
水を換えるとき、量が少し減っていたという逸話もたくさんあるのです!
02. 卵

箱根・九頭竜神社の鳥居。
龍に近い存在とされるのが、「蛇(ヘビ)」。日本でも「蛇神」を「龍神」のように祀る神社も数多くあります。
そのお供えで欠かせないのは、「卵」。神奈川県・箱根のパワースポットとして有名な九頭竜(くずりゅう)神社でも、「卵とスルメとお酒」を供えるのが伝統なんだとか。
03. 現金・古銭

龍の置物と、中国の古銭を使ったお守り。
ダイレクトに「現金」をお供えすると、ダイレクトに「金運」に効きます。
現金を置くのはちょっと……と思われる場合は、古銭や外国のお金でもOKですよ◎