4. Porter and Stout – ポーター、スタウト
「ポーター」と「スタウト」は、イギリスの文化にとっても大事なビール。
どちらもダーク、苦くて強い風味が特徴で、醸造段階でローストしたコーヒー豆なども使ってます。
そして、「ポーター」は「ロンドン・スタイル」、「スタウト」は「アイリッシュ・スタイル」です。
スタウトのバリエーションのなかには、アルコール度数9%の「インペリアル・スタウト(Imperial Stout)」もあります。これは超ダークで超苦くて超強いビールなので、ビールマニアの方にしかおすすめできないです。

漆黒のビール「インペリアル・ブラック」。
ポーターのおすすめは、ロンドンにある「Fuller’s Brewery(フラーズ醸造所)」の「London Porter(ロンドン・ポーター)5.4%」か、同じくロンドンの「Five Points Brewing Company(ファイブ・ポインツ・ブリューイング・カンパニー)」の「Railway Porter(レイルウェイ・ポーター)4.8%」。こちらはコーヒーやチョコレートの風味が感じられます。
↑ 「London Porter(ロンドン・ポーター)5.4%」。
↑ 「Railway Porter(レイルウェイ・ポーター)4.8%」。
スタウトでは、アイルランド・スタイルの醸造所「St. James Gate(セント・ジェームズ・ゲート)」の「Guinness(ギネス)5.0%」がもっとも有名です。

「Guinness(ギネス)5.0%」(Egor Fomin / Shutterstock.com)。
日本でもすっかりおなじみのビールで、値段もそこまで高くないです◎
ダーク・ビールですが、わりと飲みやすいので、飲んだことがないという方はこのビールでデビューしてみてもいいと思います。
そのほかのおすすめビール
イングランド南東部、オックスフォードシャー州のウィットニーという町にある、「Wychwood Brewery(ウィッチウッド醸造所)」のビールが大好き!
ここの醸造所は、ビールの種類がとても多いんです◎
メインのビールは、苦いけどちょっとフルーティーな「Hobgoblin(ホブゴブリン)5.2%」というビールです。

「Hobgoblin(ホブゴブリン)5.2%」(verbaska / Shutterstock.com)。
そして、ゴールデン・ペールエールの「Scarecrow(スケアクロウ)4.7%」も飲みやすいです。
あとは、強いジンジャー味の「Gingerbeard(ジンジャーブレッド)4.2%」というビールもあって、これは変わった味ですが、かなり美味しいです◎
東京でイギリスビールを飲めるのは?
僕がさきほどおすすめした「Wychwood Brewery(ウィッチウッド醸造所)」のビールは、赤坂、渋谷、六本木にある「Hobgoblin Pub(ホブゴブリン・パブ)」で飲めます。
店内はまさにイギリス的な雰囲気で、テレビではずっとサッカーの試合が流れているから、スポーツ好きな人にもおすすめです。
スポーツに興味ないという人には、カウンター席で「フィッシュ・アンド・チップス」を食べながら、海外のスタッフと会話するのも楽しいですよ◎

イギリスのパブといえば、ビールにフィッシュアンドチップス!
つぎは、上野駅前にある「The World End(ザ・ワールド・エンド)」。
店内は狭いですが、イギリスっぽい雰囲気で楽しいです◎ 料理はちょっと日本風にアレンジされているのですが、アイリッシュ・パブなので、スタウト・ビールが得意です。

スタウトの代表格「Guinness(ギネス)」の種類も豊富(DenisMArt / Shutterstock.com)。
そして最後に、最もイギリスらしいビールの「リアル・エール」は、やっぱりパブで樽から飲まないと意味がないので、もしイギリスに行く機会があったら、「リアル・エール」を守る活動をしている協会「CAMRA(Campaign for Real Ale)」が、毎年8月にロンドンで開催する、「THE GREAT BRITAIN BEER FESTIVAL(ザ・グレート・ブリテン・ビア・フェスティバル)」に行ってみてください!!

「THE GREAT BRITAIN BEER FESTIVAL(ザ・グレート・ブリテン・ビア・フェスティバル)」の、巨大な会場(Bikeworldtravel / Shutterstock.com)。

目の前で樽からビールを注いでくれる(Bikeworldtravel / Shutterstock.com)。
イギリスじゅうの有名なパブや醸造所と、400種類以上のリアル・エールとサイダー(リンゴ酒)が集まるこのイベントは、毎年チケットがソールドアウトするほどの人気です◎