世界各地で次々と流行を生み出している「Instagram(インスタグラム)」。特に最新かつ注目のフードが揃う「Instafood(インスタフード)」は、ひときわ目を引きます◎
今回は、そんなInstafood(インスタフード)のなかで、最近海外で話題になっている「パープルフード(Purple Food)」について取り上げてみたいと思います!
文字どおりビビッドな紫色をした食べ物たちで、SNS映え度は100%。
見た目のインパクトもさることながら、「いったいどんな味がするのか?」「美味しいのか?」「着色料がスゴいんじゃないか?」…… などなど、思わず興味が湧いてしまうパープルフードとは、いったいどんなモノなんでしょうか?
↑ タコスをスイーツにして大人気のお店「Sweet Rolled Tacos」の、パープルタコス!
じつは着色料じゃない?
この「パープルフード(Purple Food)」のビビッドな紫色、海外でおなじみの着色料だろうと思いきや、じつはフィリピンで一般的に食べられている「ウベ(Ube)」というイモを使って出している色なんです。

ウベ。英語では「purple yam(パープルヤム)」と呼ばれる。
「ウベ(Ube)」は、フィリピン以外にもオセアニアやアフリカ、アジアなどで栽培されているほか、日本では「ダイジョ」と呼ばれ、鹿児島や沖縄が主な産地となっています。
同じ紫色のイモといえば、甘~い「ムラサキイモ(紫芋)」が思い浮かびますが、ウベは「ヤムイモ」の仲間。
そのため、ほとんど甘みがないのが特徴です。
栄養価がとても高い「ウベ(Ube)」

すりおろしたウベ。驚くほどビビッドな紫色。
そんな「ウベ」ですが、じつは非常に栄養価にすぐれた食材なんです。
■ 消化酵素たっぷり(デンプン系の食材の消化を助ける)
■ 一般的なナガイモ(長芋)と比べると、食物繊維がおよそ2倍含まれている
■ ポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富で、老化防止に効果がある
「パープルフード」ヒットのきっかけは?
この「ウベ」。少し前までは、主にフィリピンでのみ消費されていたため、あまりほかのエリアで見かけることがなかったのですが、ニューヨークのフィリピン系アメリカ人のシェフが、ウベのムースを使ってドーナツを作ったところ、これが大ヒット!
↑ 大ヒットしたのもうなずける、紫色のドーナツ。
今までになかったその鮮やかな紫色が、ニューヨークをはじめ、世界の注目の的となったのです。
アレンジ自在な「ウベ」
ウベの使い方は、ドーナツに使われたムースだけでなく、ジャム、パン、アイスクリーム、ソースなど多岐にわたっており、そのアレンジのしやすさも人気の理由だと思われます◎
↑ ウベのペーストを挟んで焼き上げたケーキ。

ウベと黒ゴマのアイスクリーム。

ウベ(紫)、黒ゴマ(黒)、ピスタチオ(緑)のソフトクリームをチョコレートのワッフルコーン(茶)に載せた、カラフルすぎるソフトクリーム。

ウベのタルトは、ハロウィンにぴったり!

ウベのアイスクリームが載った「ハロハロ」。

ウベのラテ!
海外で人気爆発中の「ウベ」。日本でも手に入る食材なので、ぜひ「パープルフード」作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?