広い地球には、おどろくほど多彩な生き物たちが暮らしています。
今回は、数ある生き物のなかから、まるで筆でペイントしたかのような、世界のカラフルすぎる生き物たちをご紹介していきます◎
8. ヤドクガエル
北アメリカ大陸南部、南アメリカ大陸、ハワイなどに生息するヤドクガエル。
200種以上が確認されており、種類によっては、毒を保有することによる警戒色として、鮮やかな体色を持っています。
なお、写真のヤドクガエルは南米アマゾンに生息する「Ranitomeya amazonica(ラニトメヤ・アマゾニカ)」という種類。
頭から背にかけては炎のような赤と黒の縞、脚には水色と黒の水玉模様を持つこのカエルは、1999年に低地雲霧林で発見されたそうです。
9. ロイヤル・エンゼルフィッシュ
リーガル・エンゼルフィッシュとも呼ばれるロイヤル・エンゼルフィッシュ(Royal angelfish)は、キンチャクダイ科の熱帯魚。
オレンジや赤、黒、白、青、黄などの鮮やかな体色をもち、体長は25センチほど。インド太平洋のサンゴ礁などで見ることができます。
10. ベタ・スプレンデンス
古くから観賞魚として世界中で広く親しまれているベタ・スプレンデンス。
「トウギョ(闘魚)」の一種で、タイのメコン川流域を原産とする淡水の熱帯魚です。
もともとオスが縄張りを持つ種で、縄張り内に入るほかの個体を威嚇・攻撃する性質があることから、「トウギョ(闘魚)」という名前がつき、オス同士を戦わせる遊戯のために飼われるようになったそう。
そして、闘魚としての品種改良のための交配を重ねるうちに、鮮やかな体色をもつものが現れると、美しさを求めてさらに品種改良が加えられた結果、写真のような、目の覚めるような青や赤の体色で、ヒレの長い品種が誕生し、流通するようになったんだとか。
ある意味、人間が創り出した色と言えますね。
11. ゴシキセイガイインコ
オウムの一種であるゴシキセイガイインコ。オーストラリア、インドネシア東部、パプアニューギニア、ニューカレドニア、ソロモン諸島、バヌアツなどの、雨林や海岸線の低木地帯、森林地帯に生息しています。
その体色は種類によってさまざまですが、たとえば写真のゴシキセイガイインコはオーストラリア東部で見られる個体で、頭部と腹部は濃紺色から青紫色、背面、尾羽は明るい緑色、そして胸部とくちばしはオレンジ色をしています。
12. サンショクキムネオオハシ
クチバシが3色(オレンジ、赤、黄緑)、胸が黄色であることに由来して名付けられた、サンショクキムネオオハシ。
キツツキ目オオハシ科に分類される鳥類の一種で、中央~南アメリカの熱帯雨林に生息している鳥で、英名では、その大きなクチバシから、「船のような形をしたクチバシ」を意味する「Keel-billed(キール・ビルド)」と呼ばれています。
13. カクレクマノミ
ピクサー映画『ファインディング・ニモ』で一躍有名になったカクレクマノミ。フィジーやトンガなどのサンゴ礁で見られるほか、日本では沖縄周辺、奄美大島以南で見ることができます。
オレンジ色の体に3本の白い帯と黒いヒレがあり、成長すると体長は8センチほどになり、イソギンチャクとは共生関係にあります。
14. ベニイロフラミンゴ
フラミンゴの一種であるベニイロフラミンゴ。ガラパゴス諸島、コロンビア沿岸、ベネズエラ、ガイアナ、ブラジルなどで繁殖します。
名前のとおり、羽毛や足は桃紅色で、クチバシは桃紅色と白色で先が黒色をしています。
ちなみに、フラミンゴのピンク色は、エサとなる「スピルリナ」という藻類に含まれる色素によるもの。つまり、フラミンゴは違うものを食べるとピンク色にはならないのです。