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【世界のハーブ vol.12】ガーリック(ニンニク)

世界中の料理に使われる、食欲をそそる香り

【世界のハーブ vol.12】ガーリック(ニンニク)01

球根は数片に分かれている。

【世界のハーブ vol.12】ガーリック(ニンニク)02

収穫されたガーリック。全体的な見た目はネギに似ている。

ガーリック(ニンニク)の歴史は古く、紀元前3200年ごろには古代エジプトなどで栽培されていました。

現存する最古の医学書にも薬として記載されているほか、ピラミッド建設にたずさわる労働者が、スタミナを回復させるために食べていたという記録もあります。

日本には、中国を経て8世紀ごろに伝わりました。

和名「ニンニク」とは、「困難を耐え忍ぶ」という意味の仏教用語である、「忍辱(にんにく)」が語源とされており、その理由としては、江戸時代にガーリックを食べることを禁止されていた僧侶が、隠れて食べていたためという説など、諸説あります。

料理以外にも、ガーリックはお茶やサプリメントにして健康増進用に飲まれているほか、独特の香りは古くから魔よけとしても用いられ、ドラキュラが嫌うものとしても有名です。

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ガーリックを高温・高湿の環境で数週間熟成させた「黒ニンニク」。臭味が少なく、干したプルーンのような甘酸っぱい味で食べやすいほか、健康食品としても人気がある。

スパイスの代名詞

食欲をそそる独特の香りが特徴のガーリックは、中華料理イタリア料理をはじめ、世界各国の料理に欠かせないスパイスのひとつ。

生食では刺激が強すぎるため、細かく刻んで加熱するほか、料理の隠し味として使うのが一般的です。

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ガーリックとバター、パセリを載せて焼いた「ガーリックトースト」。

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ガーリックを乾燥させてから粉末状にした、「ガーリックパウダー」。下ごしらえから料理の仕上げまで幅広く使えるほか、長期保存もできるため、調味料のひとつとして常備しておくと便利。

ガーリック(ニンニク)の育て方

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ドイツのガーリック畑。

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収穫したガーリックは、一部を種として取っておくと、次の植え付けの際に利用できる。

育てやすさ : ★★★☆☆
植え付け : 9~10月
花期 : 6~8月
収穫 : 5月~7月

▪ 鉢植えの場合は、深さが30センチ以上あるものを選ぶ

▪ 花は咲く前に摘み取る

ABOUT THE HERB

和名 :ニンニク
学名 :Allium sativum
分類 :ヒガンバナ科/多年草
原産地 : 中央アジア
草丈 : 25~30cm
使用部分 :芽、葉、茎、球根
用途 : 料理、お茶、美容健康、クラフト など
効能 : 強壮、疲労回復、殺菌、代謝促進、抗ウイルス、血行促進、食欲増進 など

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