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【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ

世界中にたくさん存在する、幸運のしるし『ラッキーチャーム』。縁起が良かったり、ご利益があったり、魔よけになったり、その効用はさまざまです。

そんな数あるラッキーチャームのなかから、このシリーズではアニマルをピックアップ! 今回は苦手な方も多いであろう、“ヘビ”をご紹介します。

恐れられ、畏れられて、崇められ

独特の生態と見た目を持つヘビ。特に脱皮を繰り返す生態に、昔の人は復活と再生をイメージしました。

古代エジプト王家守護神はヘビでしたし、古代ギリシャ神話では、医学の神・アスクレピオスが持つ杖には1匹のヘビが巻かれ、伝令の神・ヘルメスが持つ杖「カドゥケウス」にも2匹のヘビが絡みあっています。

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ01

エジプト第18王朝ツタンカーメンのミイラのマスク。額には、頭を持ち上げたコブラをデザインした「蛇形記章(ウラエウス)」が。

また、インド神話ではコブラを畏れ敬うことから、ヘビ神「ナーガ」が生まれました。

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ02

地域によって姿が異なる「ナーガ」。上半身を人間の姿で表し、下半身をヘビとして描いたもののほか、純粋にヘビとして描かれたもの、頭が7つあるものなどがある。

日本でも、その姿から「龍」が連想されたこともあり、縁起をもたらす神として敬われています。特に白ヘビは、金運の神様として有名ですね◎

ただ、キリスト教では、ヘビは悪魔に見立てられてしまいました。

これは、キリスト教以前の古代において、その形状によりヘビが「性の象徴」ともされていたため、悪者扱いされたのではないかと考えられます。

ヘビのチャーム その1 「カドゥケウス」

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ03

カドゥケウスをモチーフにしたアクセサリー。

ギリシャ神話に登場する伝令の神・ヘルメスが持つ、2匹のヘビと翼のある杖「カドゥケウス」

別名「ケリュケイオン」ともいい、ヘルメスは商売、旅、伝令(情報)をつかさどる神です。

ある時ヘルメスは争っている2匹のヘビに向かって持っていた杖を投げたところ、その杖にヘビが巻き付き、和解したとされます。

さらにそこへ、早い情報伝達を意味する翼が加わり、現在の形になったそう。

この「カドゥケウス」の意匠は商業界でお目にかかることが多いほか、日本の一橋大学の校章にも採用されています。

ちなみに、デザインが似ているアスクレピオスの杖は、世界保健機関(WHO)の紋章など、医療系のシンボルとして使われることが多いです。

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ04

アスクレピオスの杖をデザインしたコイン。

ヘビのチャーム その2 「ウロボロス」

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ05

ウロボロスの彫刻。

ヘビが自分の尾を噛んで輪になっているものを、「ウロボロス」といいます。

復活・再生するヘビが、始まりも終わりもない永久に連続したもの=ウロボロスになるということは、つまるところ「不死」を意味します。

この「ウロボロス」は世界中のさまざまな神話に登場していて、なかには2匹のヘビがお互を噛み合って、「メビウスの輪」になっているバージョンも。

「ウロボロス」のチャームは生命力や力そのものを象徴し、そのまま指輪やブレスレットのデザインにもなっています◎

ヘビのチャーム その3 「鏡餅」

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ06

日本のお正月に欠かせない鏡餅。

食べられるチャームはいろいろありますが、まさかヘビの形の食べ物なんて…… と思いきや、じつはあるんです。しかも、とっても身近に。

お正月に飾られる「鏡餅」とぐろを巻いたヘビに似ていませんか?

「似てるんだけど、なんか言っちゃいけないような気がする」と、長年胸に秘めていた人も多いのでは?

ヘビの古語は、「カガ」「カガシ」(ヤマカガシというヘビがいますよね)。

そう。「カガミ」と似ています。

前述したように、日本でヘビは畏れられつつも奉られてきた存在歳神様へのお供えであるお正月の餅を、あえてヘビに似せたのかもしれません◎

ラッキーチャームに会いに行こう!

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ07

シュールで個性的な像が並ぶワット・サラ・ケオクー(ワット・ケーク)。

メコン川を渡ればラオスという、タイ東北部の都市ノーンカーイにあるお寺、ワット・サラ・ケオクー(ワット・ケーク)

タイの宗教家である、ルアンプー・ブンルア・スリーラット(Luang Pu Bunleua Sulilat)が作ったお寺で、氏が独自に解釈した伝統と現代の融合をモチーフとした数々の像で知られています。

なかなかシュールな像が立ち並ぶなか、ひときわ大きく目立っているのが、高さ25mにおよぶナーガ像

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯3】ヘビ08

最初に紹介したナーガの仏像とは打って変わって、敵意をむき出しにして口を開くナーガの像(neptunestocks / Shutterstock.com)。

とって食われそうな迫力ですが、よく見るとお釈迦様が鎮座されています。

このスリーラット氏は、ノーンカーイ出身。お隣のラオスにも、ブッダパーク「ワット・シェンクワン」を作っています。

一度見たら忘れられないほどのインパクトをもらえる、これらの像たち。きっとパワーも強力なはず。

タイに行った際は、ぜひ実際に見に行ってみてはいかがでしょう?

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