【ワイワイ・タイ日記 vol.4】タイのトンデモ事件簿 ~ 史上最悪の大洪水 編 ~02

【ワイワイ・タイ日記 vol.4】タイのトンデモ事件簿 ~ 史上最悪の大洪水 編 ~

タイの首都バンコク近郊に住み始めて10年。いつか日本に帰ろうと思いつつ、タイ人と結婚して、娘も授かったと思ったら、日本に帰るどころか母までタイに呼び寄せて、現在は旦那、娘、母と4人暮らし

タイ生活でのハプニング、タイの美味しい物、タイの楽しい所などなど、生のタイ情報をお届けします◎

今回は、タイで起こる”トンデモ”な事件のなかから、洪水についてお伝えします!

タイの”トンデモ事件”

タイでは数年に1度、”トンデモないこと”が起こります。

最近10年間の大事件で言うと、国際空港であるスワンナプーム空港が数日間閉鎖されたり、観光客もよく行くショッピング・モール「セントラルワールド」周辺が占拠されたり、有名なお寺でパワースポットでもある「エラワン廟」が爆破されたり……といったところでしょうか。

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2010年にバンコクで発生した武力弾圧事件「暗黒の土曜日」の舞台となったセントラルワールド周辺。タクシン元首相派の市民ら約10万人の抗議デモに対し、アピシット首相の承認と指示のもとにタイ王国軍が発砲し、2000人以上の死傷者が出た(i viewfinder / Shutterstock.com)。

とにかく、日本にいたらまぁ経験することのないようなトンデモ事件がふつうに起こり、いつもビックリしてしまいます。

タイ史上最悪の大洪水

このような大事件のなかでも、私が特に影響を受けたのが、2011年に起きた大洪水の時です。

雨季や温暖化の影響のほか、治水対策が追いついていないタイでは、洪水は日常茶飯事なんですが、この年は想定外の雨量で、タイ史上最悪の被害となったようです。

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雨季のタイでは、こんな土砂降りが続く(SOMRERK WITTHAYANANT / Shutterstock.com)。

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雨季の豪雨で水があふれた、チェンマイのピン川。

この洪水では、タイにある多くの日本企業も被害を受けたようで、当時は「○○の工場が浸水した」というニュースをひんぱんに耳にしました。

また、洪水タイ北部からバンコク方面の南へと進んでいて、バンコクよりも北部にある筆者の自宅近辺も、かなりの被害を受けることとなったのです。

洪水対策

テレビのニュースなどでは、洪水の被害地域がどんどん広がって南に来ているという話を聞いてはいたものの、初めはあまり実感はありませんでした。

とはいえ一応、食料と水は多めに買うようにしていたところ、徐々にスーパーなどでは売り切れが多くなってきたほか、周囲では家の門にセメントで塀を作り、家や庭に水が侵入するのを防ぐ家も多くなっていました。

そんな様子を見て、我が家も塀を作ったり、玄関の前には土嚢を積む対策などをとりました。

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洪水対策として自宅前にブロックを積んだ光景(筆者撮影)。

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玄関前に積んだ土嚢(筆者撮影)。

ついに避難開始!

そんなある日の朝、ふと隣の団地を見ると、すでに浸水しているではありませんか!

私と旦那は大あわてです。

私たちが住んでいた団地は隣の団地より高い場所にあったため、朝の時点ではまだ浸水はしていませんでしたが、私たちの団地が浸水するのも時間の問題

仕事や生活に必要な物だけをバッグに詰め込んで、ただちに避難開始です!

車はすでに会社に避難させておいたので、近所の知り合いに頼んで迎えに来てもらい、途中でタクシーに乗り換えて、安全な場所にある旦那の親戚の家に避難させてもらいました

道中はすでに浸水が始まっており、もう少しタイミングが遅かったら、車も通れないぐらいの水位になるところボートに乗って移動している人もいるほどでした。

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避難中の車から撮影した道路。すでに川のようになっている(筆者撮影)。

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避難中に出くわした、ボートで避難する住民(筆者撮影)。

私たちが避難している間も団地の警備員さんは常駐し、ボートに乗って団地内を見回っていたようで、旦那がたまに警備員さんに電話をかけて、家の様子を確認していました。

団地には300軒ぐらいの家がありましたが、次々と床上浸水の被害にあい、団地内のいちばん深い所では大人の胸辺りまで水があるようでした。

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タイ中部のサムットプラーカーンで起こった2017年の洪水の様子。みんな慣れた様子でくつろいでさえいるのがタイらしい(Milkovasa / Shutterstock.com)。

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こちらは2011年の大洪水の際、タイ中部の街パトゥムターニーで撮影された1枚。子どもたちが道路でのんびり泳いでいる。これもまたタイらしい光景(PhotosGeniques / Shutterstock.com)。

洪水が去って……。

その後、避難生活が1カ月ほど続いた頃、ついにほぼ水が引いたと聞いて、さっそく家に戻ってみたところ、道中は荒れ果てて見るも無残な光景が広がっていました。

団地内では多少まだ水も残っており、どこからか流されてきた魚を取っている人もいるほど。

そして肝心の自宅はというと、庭までは浸水して泥だらけでしたが、床上浸水はどうにか免れていました

300軒中5軒だけが床上浸水の被害を受けずに済んだという、まさに奇跡

庭の掃除だけでも大変だったので、家の中が被害を受けなかったのは、本当に不幸中の幸いでした。

ちなみに、セメント製の壁は水が入ってくるのを遅める機能はあると思いますが、結局はタイならではの隙間があったので、これはまったく機能していませんでした……

大洪水から7年が経過した今も、団地の壁には、未だにこのときの洪水の跡が残っている家が多くあります。その壁を見るたびに、当時のことを思い出します。

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今も洪水の跡が残る家。肩の部分まで水が来ていたのがよく分かる(筆者撮影)。

近年は水路の整備も進んで、昔よりは洪水も減ってきていると思いますが、いつ何が起こるか分からないのがタイなので、油断せずに暮らしています。笑

皆さんも、タイにいらっしゃるときは、洪水が起こりやすい時期を避けた方が賢明かもしれません!

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