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【ウクライナ】プリピャチ「チェルノブイリ原発事故によって、5万人が消えた街」

史上最悪の原発事故

ウクライナの首都キエフの北に位置する、チェルノブイリ原子力発電所

1985年当時、原子炉6基を備える世界最大の発電所として建設が進められていました。

しかし1986年4月26日、4号炉のテスト中に制御不能の事態が発生して爆発。膨大な量の放射能が辺りにまき散らされるという、史上最悪の原発事故が起こったのです。

なかでも被害が最も大きかったのが、プリピャチ

発電所で働く研究者とその家族のために建設されたプリピャチは、ソ連国内有数の充実した社会インフラを備えた街で、事故当時はおよそ5万人が暮らしていました。

しかし、この原発事故のあとは街ごと放棄されて無人となり、事故から30年が経過した今も、そのまま廃墟として放置されています。

現在プリピャチには、地元の旅行会社主催のツアーで行くことはできますが、ツアーに参加するには、「見学後の健康に関しては自己責任である」と記載された書類に同意する必要があります。

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プリピャチの入り口を示す標識。

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木々に覆い尽くされそうになっている、プリピャチの街。

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プリピャチ近郊に残された、「Duga(ドゥーガ)-3」と呼ばれる旧ソ連の軍用レーダー。高さ100メートル以上、長さ300~500メートルという巨大さで、自国に飛来する航空機や長距離弾道ミサイルを監視目的で造られた。

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新しく開園予定だった、遊園地の観覧車。

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川辺に捨てられた船は、今にも沈みそう。

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病院に残された、子供用の寝台。

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「カフェ・プリピャチ」のステンドグラス(O_Solara / Shutterstock.com)。

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保育園の床に残されたぬいぐるみ。

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教科書やノートが散乱した、学校の教室。

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廃墟となった学校の床に大量に投棄された子ども用のガスマスク。異様な光景が広がっている。

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爆発を起こした、チェルノブイリ原子力発電所4号炉。

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2017年に完成した、「新安全閉じ込め設備(NSC)」と呼ばれる、4号炉の石棺を覆うアーチ(写真右上)。人間がいなくなったプリピャチには、キツネなどの野生動物が多く住み付くようになった。

DATA

◉アクセス:キエフから定期的に行われているツアーでのみ見学可。

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