イギリスの経済誌『エコノミスト(The Economist)』の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が、今年も「世界で最も住みやすい都市ランキング 2018」を発表しました!
このランキングは、世界中の140の都市を安定度、保健医療、文化・環境、教育、インフラという、5つのカテゴリーに分けた総合点(100点満点)でランキングを決定しているもの。
そこで今回は、「世界で最も住みやすい都市ランキング 2018」のTOP 10の都市をご紹介していきたいと思います◎
昨年は東京の18位が最高ランクだった日本。今年はいったい何位にランキングされたのでしょうか!?
世界で最も住みやすい都市ランキング2017 TOP 10
ちなみに、昨年(2017年)のTOP 10はコチラ。
1位 メルボルン(オーストラリア)/97.5点
2位 ウィーン(オーストリア)/97.4点
3位 バンクーバー(カナダ)/97.3点
4位 トロント(カナダ)/97.2点
5位 カルガリー(カナダ)/96.6点
5位 アデレード(オーストラリア)/96.6点
7位 パース(オーストラリア)/95.9点
8位 オークランド(ニュージーランド)/95.7点
9位 ヘルシンキ(フィンランド)/95.6点
10位 ハンブルク(ドイツ)/95.0点
それまでほぼ10年間にわたってトップを維持していたカナダのバンクーバーが、オーストラリア第2の都市で、世界的な資源会社2社が拠点を持つメルボルンにその座を奪われたかたちになりました。
第10位 アデレード(オーストラリア)/96.6点
オーストラリア南部、セントビンセント湾に面したアデレード。
人口はおよそ110万人で、「文化と芸術の都」として知られているほか、コンパクトでありながら、近代的な街並みと豊かな自然が調和した美しい街並みも、魅力のひとつとなっています。
第9位 コペンハーゲン(デンマーク)/96.8点
デンマークの首都であり、同国最大の都市であるコペンハーゲンは、人口190万人を抱える、北ヨーロッパ最大級の都市圏を形成しています。
また一方で、「北欧のパリ」と称される歴史的建造物が数多く残る美しい街並みや、世界有数の環境政策、世界規模の大企業、教育環境なども大きな魅力となっています。
第7位 東京(日本)/97.2点
昨年の18位から大きくランクアップした日本の首都、東京!
およそ1300万人という人口を抱える、世界最大の世界都市でありながら、ほかの国の都市には見られないほどに治安が良く、各種サービスの整備や、高度な鉄道インフラ、日本文化の発信地である点などが大きな魅力となり、近年は海外からの旅行者もどんどん増えています。
第7位 トロント(カナダ)/97.2点
カナダ南西部、オンタリオ湖岸の北西に位置する、同国最大の都市トロントは、人口約600万人を抱える、カナダの経済・金融の中心地として知られています。
また、別名”人種のモザイク”と呼ばれるように、世界各地の移民がもたらしたさまざまな文化が、独特の個性を生み出している一方、犯罪発生率は低く、街は清潔で、人々の生活水準も高いのも大きな魅力です。
第6位 バンクーバー(カナダ)/97.3点
カナダ南西部に位置するバンクーバー。人口は210万人で、北米有数の世界都市として知られています。
また、ITの拠点としても知られるほか、民族や言語が多様で、都市部ながら自然に囲まれた都市として知られていることから、観光業が発達している点も大きな特徴です。
第5位 シドニー(オーストラリア)/97.4点
オーストラリア南東部、タスマン海に面するシドニーは、人口500万人を抱える同国の経済と文化の中心都市。
アメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいては、世界16位の都市と評価されているほか、世界遺産でもあるオペラハウスなど、数多くの名所があるオセアニアを代表する国際的な観光都市でもあり、「世界で最も美しい」といわれる都市のひとつでもあります。
第4位 カルガリー(カナダ)/97.5点
カナダ西部、世界遺産カナディアン・ロッキーのふもとに位置するカルガリーは、およそ100万人が暮らす都市で、カナダ国内でも多様性に富んだ街として知られています。
近代的な国際都市としての特性をもつ一方で、豊かな自然を活かして、マウンテン・リゾートを含め、ウィンタースポーツとエコツーリズムがさかんな街としても知られています。
第3位 大阪(日本)/97.7点
人口270万人を抱える日本第2の都市、大阪。
西日本の経済の中心地でありながら、日本の文化の中心地であった京都に近く、古都としての歴史も兼ね備えていることから、独自の文化を築いてきました。
また、物価の安さや食文化・芸能文化の豊かさも魅力となっています。
第2位 メルボルン(オーストラリア)/98.4点
オーストラリア南東部の都市メルボルンは、人口430万人ほどのオセアニア有数の世界都市として知られる街。
近代的で忙しい大都市といったイメージのシドニーと比べると、歴史的な建物や文化が残り、落ち着いて住みやすい印象を持たれています。
また、世界最高級の生活水準・環境、治安の良さ、そして英語が公式言語であることも手伝ってか、移民先として世界屈指の人気を誇るほか、今年は7年連続の首位から陥落したものの、「世界で最も暮らしやすい都市」でもランキング上位の常連として知られています。
第1位 ウィーン(オーストリア)/99.1点
オーストリアの首都で、186万人が暮らすウィーン。
ヨーロッパ有数の世界都市であり、国際機関本部の集積地ともなっている一方で、かつてハプスブルク家のオーストリア帝国の首都であった歴史から、街全体が世界遺産として指定されるほど、数多くの歴史的建造物や美しい街並みが残されています。
また、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなど、多くの作曲家が活躍したことから、別名「音楽の都」・「楽都」と呼ばれるなど、芸術文化の面においても大きな魅力があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
EIUが毎年発表している国際調査で、ウィーンが1位となるのは初めて。
また、日本からは3位に大阪、7位に東京が選ばれましたが、大阪については、公共交通機関の品質や利便性が向上したほか、犯罪率の低下がスコアの上昇につながったとされています。
ほかにランクインした都市が多かった国は、メルボルン、シドニー、アデレードが選ばれたオーストラリアと、カルガリー、バンクーバー、トロントがランクインのカナダ。
そして、世界の主要都市であるパリ(フランス)が19位、ロンドン(イギリス)が48位、ニューヨーク(アメリカ)が57位と順位が低かったのは、犯罪率の高さとインフラの過密状態が要因にあると分析しています。
ちなみに、「世界で最も住みにくい都市」とされたのは、最下位から順にダマスカス(シリア)、ダッカ(バングラデシュ)、ラゴス(ナイジェリア)、カラチ(パキスタン)、ポートモレスビー(パプアニューギニア)となりました。