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【国際線CAものがたり #5】キャビンアテンダントの恥ずかしいエピソード Level.1〜3

日本の大学を卒業後、アメリカの短大でホスピタリティを学び、現在はアジアの航空会社キャビンアテンダント(CA)としてお仕事中の筆者が、日々のフライトで経験した、CAならではのウラ話をお届けしていきます◎

今回は、フライト中の恥ずかしい経験について、お話ししてみようと思います。

「CA=美人」というイメージ

【国際線CAものがたり #5】フライト中の恥ずかしいエピソード Level.1〜3-01

ロシア航空のキャビンアテンダント(Arseniy Shemyakin Photo / Shutterstock.com)。

キャビンアテンダントには、見た目の清潔さが求められます。

一般的に世間で持たれているキャビンアテンダントのイメージは、美人で、可愛くて、スタイルが良くて……といった感じがあるかもしれませんが、実際はそんなことまったくありません

実際、入社時に私の同期達を見た兄が、「キレイな子いないね〜」と、とっても失礼なことを言っていました(笑)。

キャビンアテンダントとして本当に求められる条件とは、そういった見た目の美しさというよりも、お客様に好感を持っていただけたり、安心感を与えられたり、緊急時に指示に従っていただけたりするために、「とにかくキチンとしている」ことが基本。

たとえば入社したあとの訓練の際には、同期一同がズラーッと並ばされ、髪型やメイク、ネイルなど、細かい点まで教官に厳しくチェックされます。

そのくらい、身だしなみに気を使うキャビンアテンダントですが、ときには恥ずかしい思いをすることも。

そこで今回は、フライト中の恥ずかしいエピソードを、いくつか紹介したいと思います◎

 Level. 1:クリーニング屋さんのタグ

【国際線CAものがたり #5】フライト中の恥ずかしいエピソード Level.1〜3-02

制服系の仕事にはつきものなミス。

まず、恥ずかしいレベル 1から。

キャビンアテンダントの必須アイテムである制服ですが、この制服に、クリーニング屋さんのタグが付いたままになっていることが、よくあります。制服を急いで交換したときに、ついつい忘れてしまうんですね。

スカートの裾に白い紙がピラピラしていたり、エプロンの隙間にこっそり付いていたり。

同僚の制服に付いていることに気付き伝えてあげると、たいていは「あ〜!! すっかり忘れてた〜!」という反応が返ってきます。

エプロンのタグぐらいならよくあることですし、見つけた方も「あ、忘れてるんだな。教えてあげよう。」で終わります◎

 Level. 2:寝跡

【国際線CAものがたり #5】フライト中の恥ずかしいエピソード Level.1〜3-03

通称「ドリームライナー」と呼ばれる、ボーイング787のキャビンアテンダント用休憩スペース(Jordan Tan / Shutterstock.com)。

続いて、レベル2です。

長時間のフライトになると、飛行中に休憩がもらえるときがあり、空いているお客様の席や、乗務員の休憩用のベッドで休憩を取ります。

その休憩後に、枕の跡が顔に赤い線になって残ってしまうことがあります。

角度を考えて寝たつもりでも、跡になってしまうときも多々。さらにマスクやアイマスクを使用したときには、かなりの確率で跡が残ります。うっすら程度ならまだマシなのですが、結構クッキリとキツめに残っている時もあり、非常にアセります。

また、ショートやボブなど、まとめることができないヘアスタイルの乗務員は髪型も変わってしまい、左右がアシンメトリーになったり、寝グセのようになってしまうことも(笑)。

その状態で機内のサービスに戻らないといけないため、お客様に気付かれないかと、ちょっと恥ずかしいです。

Level. 3:制服のボタンがはじけ飛ぶ

【国際線CAものがたり #5】フライト中の恥ずかしいエピソード Level.1〜3-04

食事サービス中のキャビンアテンダントは、何度もかがんだり手を伸ばしたりと、かなり体を動かす必要がある。

レベル 2までは、私も実際に経験したことがある、ちょっとした恥ずかしエピソードですが、最後は少しレベルアップ。恥ずかしいエピソード、レベル 3です!

さて、キャビンアテンダントにもポッチャリ乗務員はいます。そんなポッチャリ乗務員に起きた珍事件。

お食事のサービス中に、乗務員の制服のボタンがポーンと飛んで、お客様の食事のトレイに着地したらしいんです。けっきょくお客様も笑ってくれて、なごやかな雰囲気になったようなので、結果オーライですが、かなり恥ずかしい経験に違いありません(笑)。

入社から何年も経てば、最初はスリムだったキャビンアテンダントも、そりゃあ体重が増えてしまうことだってあります!

私の会社の場合、制服は1年に1回配給されますが、けっこうタイトなつくりなため、少し太ったり食べ過ぎたりしただけで、「あ〜、苦し〜、キツい〜……。」と思いながら仕事をするハメになります。

しかも、お客様に食事のトレイをお出しするときには、カートの中をしゃがんで見たり、トレイを引っ張ったりといった動きが多く、特に制服がキツく感じられるんです。

先ほどのポッチャリ乗務員のように、ボタンがポーンとはじけ飛んでしまわないよう、私生活でも常に食欲をコントロールしないといけないのは、キャビンアテンダントの仕事としてツライところでもあります(笑)。

 

今回はレベル 3までの紹介ですが、恥ずかしいエピソードはまだまだありますので、次回はレベル 4から紹介してみたいと思います◎ 乞うご期待!

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