後藤久美子さんや寺島しのぶさん、中村江里子さん、佐藤江梨子さん、福原愛さん、ディーン・フジオカさん、関根麻里さん……、国際結婚をしている有名人カップルが話題を集めるなど、近年はますます「国際結婚」が身近なものになってきています。
厚生労働省が平成28年に実施した人口動態調査によると、平成27年には2万976組のカップルが国際結婚したそうです。
皆さんは「国際結婚」に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
一般的に世間では、特に欧米系の男性に対して「レディーファースト」とか「愛情表現が豊か」といったロマンチックな印象を持っている方も多いかと思います。また、外国人の夫は「家事の分担にも協力的」で、「育児も率先して行ってくれる」というイメージが定着しているような気がします。
もちろん、国際結婚といってもパートナーの出身国によって、ライフスタイルから価値観までさまざまではありますが、今回はイギリス人と国際結婚し、夫の国で暮らす筆者が実感する「国際結婚あるある」をご紹介していきたいと思います◎
専業主婦は歓迎されない!?
欧米系の男性は、妻を「保護」する立場よりも、妻と「対等」な関係を築くことを理想としている人が多いように感じます。
経済的な背景にかかわらず、妻には仕事を持つこと(社会に参加すること)を期待するため、専業主婦になりたいという女性と結婚したいと考える欧米系の外国人男性は、あまり多くないようです。
欧米社会で広く謳われている「家事の分担」や「夫婦平等」といった考え方も、夫婦が同じように仕事を持った「対等な立場」のパートナーだからこそ成り立っていると認識しておいたほうが良いかもしれません。
国際結婚を乗り切るために必要な、ホスピタリティ精神
イギリス人は、ひんぱんに友人や知人を自宅に招きます。我が家にも、友人たちが週に2回以上は夕食を食べにやってきます。
仕事で疲れていて、「今晩はソファに座ってゆっくりTVでも観て過ごそうかな」と思っていた日でも、容赦なくイギリス人の夫は友人を我が家に招きます。
日本では、欧米に比べると気軽に人を家庭に招くことが少なく、「ウチ」と「ソト」の区別をはっきりとさせる傾向があります。それに対し、イギリス人は家での社交もライフスタイルの大切な一部になっているようです。
「今日は夫婦水入らず、2人っきりでゆっくりしたい」と思うことももちろんありますが、決して2人だけの殻に閉じこもらないのが欧米人の健全な夫婦関係の形なのかもしれません。
国際結婚に向く人向かない人!?
「愛さえあれば」多くのことは乗り越えられます。ですが、国際結婚をして、特に配偶者の国へ移り住むことになった場合は、相手の国の文化に適応しなければいけないことも事実。
結婚することで、経済観念や義理の家族との付き合い方、育児方針、毎日の食生活など、恋人時代には気づかなかったさまざまなカルチャーショックに直面することもあります。
そんななか、今まで日本で慣れ親しんできた考え方や価値観などにこだわり続けてしまえば、国際結婚は困難に直面してしまうことも。
そのため、好奇心があり、強いこだわりがなく、常に変化を受け入れることのできる柔軟性を持った人の方が国際結婚に向いていると言えるかもしれません◎