日本の大学を卒業後、アメリカの短大でホスピタリティを学び、現在はアジアの航空会社でキャビンアテンダント(CA)としてお仕事中の筆者が、日々のフライトで経験した、CAならではのウラ話をお届けしていきます◎
前回、キャビンアテンダントの恥ずかしいエピソードを、Level.3 までご紹介しましたが、今回はその続き。
さらに恥ずかしいレベルがアップしたお話を紹介させていただこうと思います!
Level. 4:ありえない落とし物

つねに誰かの目にさらされる仕事は、気が抜けないから大変!(RUBEN M RAMOS / Shutterstock.com)
ではさっそく、恥ずかしいレベル 4 から紹介しましょう。
ちょうど、つい先日のフライトでのこと。私はビジネスクラスの前にある出入り口付近で、お客様をお出迎えしていました。
そしてビジネスクラスでは、ほかの乗務員がウェルカムドリンクやおしぼりをお出ししたりといったサービスの真っ最中。問題の女性乗務員は、そのビジネスクラスの担当で、お客様の席の前に座り込んでお客様と会話をしていました。
そんなとき、ちょうどそこを通りかかった男性乗務員が落とし物に気づき、「何か落ちてるよ」と言ってその”何か”を拾い、女性乗務員に渡しました。
男性なので、それが何か分からなかったようですが、その“何か”を受け取った女性乗務員は顔を真っ赤にさせながら、「ブラジャーの紐だわ!!!!」と大さわぎ。
いったいなぜ「ブラジャーの紐が落ちる」なんてことが起きるのか、まったく想像もつきませんが、疑い深い私は、「彼女が男性乗務員の気を引くためにわざと落としたんじゃ!?」と疑ってしまうぐらい、摩訶不思議なハプニングでした(笑)。
さいわいにもお客様には見られていなかったので、彼女はその後何ごともなかったかのように優雅にサービスに戻りました。
Level. 5:トイレの後に……

飛行機の狭いトイレは、乗客でもうっかりミスが多くなりそうな場所ナンバーワン。
次はレベル 5 です。
私がビジネスクラスでお客様の対応をさせていただいたときのこと。女性の乗務員責任者が私のそばを通りすぎたのですが、そのとき、私の目に“何か白いモノ”が映りました。
ふり返って見てみると、なんと責任者のスカートから、数10センチほどのトイレットペーパーがぶら~んと垂れていたのです!
私はあわてて責任者にコッソリと伝えに行き、彼女もすぐさま隠れるようにしてトイレに向かいました。
さいわい、ちょうど機内の照明が暗くなっていたときだったので、そこまで目立ってはいなかったかもしれません。が、もしも気づいてたお客様がいらっしゃったら……と思うと、かなり恥ずかしいハプニングですよね。
Level. MAX:お客様の前でスカートが!!!

身動きの取りづらいスカートで働くのも、ひと苦労。
いよいよ最後、恥ずかしいレベル MAX のハプニングです!
これも、食事のサービスをしているときのこと。私たちキャビンアテンダントは、「ポジション」と呼ばれる、仕事の際に自分が担当するエリアというのが決まっているのですが、その日のフライトでは、本来別のポジションにいるはずの乗務員が、いつの間にか私のエリアに来て働いていたのです。
不思議に思い、サービスのあとでその乗務員に話を聞いたら、なんとお客様の前で制服のスカートが落ちてしまったらしいんです!!! フックが壊れたのか、ちゃんと止まってなかったのか、それにしてもよりによって、お客様の前でスカートが落ちるなんて!!!
その乗務員は、あまりの恥ずかしさから責任者に頼んで、その日の担当エリアを変えてもらったということでした。
スカートが落ちたストッキング姿でお客様の前に立つ……。その状態はもはや、”恥ずかしい”というレベルを軽く超えています。
担当エリアを変えてもらうなんて、キャビンアテンダントとしてはまずありえないことなんですが、そんなハプニングがあったとなれば、「もう同じお客様の前に立てない」という彼女の気持ちも、痛いほど分かります。
まとめ

CAだって同じ人間!
さて、2回にわたってキャビンアテンダントの恥ずかしいエピソードをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
優雅に働いていると思われがちのCAですが、実際にはいろいろと恥ずかしいエピソードも満載。
次に飛行機に乗られる機会があれば、キャビンアテンダントのことをよくよく注意して見てみてください◎
もしかしたら、恥ずかしい場面を垣間見られるかもしれません(笑)。