【世界のハーブ vol.14】カモミール

心地よい眠りに誘う、リンゴのような甘い香り

【世界のハーブ vol.14】カモミール01

丸い愛らしい花が最大の特徴。

カモミールという名前は、白く可憐な花がリンゴのような強い芳香を持つことから、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語「カマイメーロン」が由来となっています。

日本には、19世紀初頭にオランダから伝えられたため、オランダ語名の「カーミレ」がなまって「カミツレ」と呼ばれています。

古代エジプトにおいては、太陽神への供物や治癒の秘薬として用いられたカモミール。当時は「最高のハーブ」として称えられたといいます。

また、ヨーロッパでは最も歴史のある民間薬のひとつでもあり、フランスイギリスをはじめ、古くから熱病や婦人病の治療薬として利用されてきました。

現在は、その高い鎮静効果から「安眠の薬」とも呼ばれて親しまれているほか、強い抗炎症作用から、化粧品などにも用いられています。

さまざまな種類があるカモミールのなかで、特にすぐれた薬効を持つとされるのが、ジャーマン・カモミールローマン・カモミールの2種。

【世界のハーブ vol.14】カモミール02

ジャーマン種は、花の真ん中がポコッと出ているのが特徴で、ローマン種に比べると花が小さい。

【世界のハーブ vol.14】カモミール03

ローマン種の花は、ジャーマンより大きく平たいのが特徴。ジャーマン種と比べて花は控えめだが、葉が美しい。

花だけに芳香があるジャーマン種は、主にハーブティーとして利用されます。そして一方のローマン種は、花、茎、葉のすべてに芳香があり、ハーブティーにすると苦味が強い点が特徴です。

カモミールの精油はどう使う?

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カモミールの精油(エッセンシャルオイル)。

効能

▪不眠
▪ストレス
▪生理不順
▪肌荒れ
▪ニキビ
▪乾燥肌
▪頭痛、歯痛、生理痛、関節痛
▪アレルギー
▪下痢、便秘
▪PMS、更年期障害 など

入浴に

【世界のハーブ vol.14】カモミール05

カモミールのバスソルトとクリーム。

【世界のハーブ vol.14】カモミール06

敏感肌の人にも使用できるカモミールの石けん。

濃く煮出したカモミールの抽出液のほか、カモミールの精油を使ったバスオイルやバスソルトを湯船に入れれば、リラックスと美肌の相乗効果が得られます◎

肌や髪のケアに

カモミールの抽出液を化粧水やリンスとして使うと、肌をなめらかにして髪にツヤを与えてくれます◎

庭の防虫に

【世界のハーブ vol.14】カモミール07

コンパニオンプランツとしても優秀なカモミール。

カモミールは、近くに生えている植物を健康にするはたらきがあるコンパニオンプランツのひとつで、「植物のお医者さん」とも呼ばれています。

特にキャベツタマネギのそばに植えれば害虫予防になるほか、ハーブティーや入浴剤として使用したあとのカモミールの花を、土に埋めておくのも効果的です。

愛らしい花を生活に取り入れる

【世界のハーブ vol.14】カモミール08

フレッシュカモミールのリース。

【世界のハーブ vol.14】カモミール09

乾燥させたカモミールのサシェ。

フレッシュカモミールは、そのままコサージュやリースとして利用できます。

また、乾燥させたカモミールの花を枕に詰めれば、安眠効果を高めるハーブピローとしても利用可能。カモミールのポプリを枕元に置いておくだけでも効果があるとされます◎

カモミールの育て方

【世界のハーブ vol.14】カモミール10

乾燥したコーカサス山脈に自生する、野生のカモミール。春から夏にかけて白い花を咲かせる。

育てやすさ : ★★★☆☆
植え付け : 3~4月、9~10月
花期 : 4~6月
収穫 : 4月~7月中旬

▪高温多湿に弱いため、適度に間引きして風通しを良くする
▪新芽とつぼみにアブラムシが付きやすいので注意する

ABOUT THE HERB

和名 :カミツレ、ローマカミツレ
学名 :Matricaria recutita(ジャーマン)、Anthemis nobilis(ローマン)
分類 :キク科/一年草(ジャーマン)、多年草(ローマン)
原産地 : ヨーロッパ
草丈 : 30~80cm
使用部分 :葉、花、茎
用途 : 料理、お茶、美容健康、クラフト など
効能 : 鎮静、消化促進、発汗、美肌、抗炎症 など

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