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【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯4】セミ

世界中にたくさん存在する、幸運のしるし『ラッキーチャーム』。縁起が良かったり、ご利益があったり、魔よけになったり、その効用はさまざまです。

そんな数あるラッキーチャームのなかから、このシリーズではアニマルをピックアップ! 今回は夏も終わりということで、“セミ”をご紹介します。

夏の風物詩「セミ」

セミの声が聞こえてくると、梅雨が明けて夏休み(最近は異常気象気味ですが……)!

日本でセミといえば、長い地中での幼虫生活を経てやっと地上に出てきたと思ったら、数日間だけの地上生活を精いっぱい謳歌して死んでゆく……という、なんとなく切ないイメージがあります。

しかし、ところ変われば、セミは命のパワーの象徴だったりするのです!

セミのチャーム その1 「セミの抜け殻」

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯4】セミ01

よみがえる、子どもの頃の思い出……。

夏休み、木の幹や葉、壁などにくっついているセミの抜け殻を取って集めたという記憶、ありませんか? そして、意外にしっかりくっついていて、取るのに苦労したはず。

ということで、セミの抜け殻は「なかなか落ちない」その様子から、受験のお守りと言われています。

ところで、セミの抜け殻は古語で「空蝉(うつせみ)」と言います。なんとも日本らしい、情緒ある呼び方ですね◎

セミのチャーム その2 「プロヴァンスのセミ」

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯4】セミ02

プロヴァンスでよく見かける、陶器でできたセミの壁掛け。カラフルでとても可愛い◎

セミといえば、夏。太陽の夏。

そして、日光をつい求めてしまう習性があるヨーロッパの人々は、夏の象徴であるセミを、「生命力と幸せのシンボル」と考えました。

セミの生息域の北限である南仏プロヴァンスでは、そんなセミをラッキーチャームとして大切にしています。プロヴァンスには、綿生地や陶器、石っけんなどたくさんの名産品がありますが、こうした名産品のすべてにセミデザインのものが見られます。

特に、陶器のセミの壁掛けやマグネットは、プロヴァンスの街では至る所で見ることができます◎

セミのチャーム その3 「中国の玉蝉(ギョクセン)」

↑ 玉蝉ペンダント。

地中から突然出てきたかと思うと、幼虫から生まれ変わったかのように成虫になるセミを見て、古代中国の人々は「繰り返される生」を連想しました。

そこで、皇帝など地位の高い人の亡骸(なきがら)の口に、「玉蝉(ギョクセン)」と呼ばれる翡翠(ヒスイ)で作ったセミを含ませ、魂が逃げないように、そして死後にふたたび生き返ることを望んだのです。

ラッキーチャームに会いに行こう!

【世界のラッキーチャーム・アニマル ♯4】セミ03

アメリカ・ペンシルベニア州で17年ぶりに発生した周期ゼミ。

北アメリカ東部では、13年、または17年おきに周期ゼミ(素数ゼミ)」と呼ばれるセミが大量発生します。

その数や場所は年によって変わりますが、数万~数十億匹にもなるとのこと。

また、大量発生する場所とタイミングは絶妙にズレていて、結果、たいてい毎年北アメリカ東部のどこかで周期ゼミが大量発生していることになります。

↑ 2016年に発生した周期ゼミの様子。

その鳴き声は想像を絶するうるささでしょうが、じっさいに聞けば生命力がアップしそうな気もします……。(笑)

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