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【バハマ】グレート・ イサク・キー「無人島にとり残された灯台と、奇妙な失踪事件」

孤島にぽつんと残された、灯台の謎

カリブ海の国バハマは、北アメリカ大陸南東部・フロリダ半島の南東、大アンティル諸島の北に位置する、北大西洋の島々で構成される、美しい島国。グレート・イサク・キー(Great Isaac Cay)は、その西端にあるビミニ諸島から、およそ32キロの場所に浮かぶ小さな島です。

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リゾートとしても知られるバハマの高級ホテル「アトランティス・パラダイス・アイランド」。水族館やカジノ、巨大プール、数多くのレストランなど、充実の施設が集約されている。

このグレート・イサク・キーには、1859年に建てられた、今はもう使われていない高さ46メートルの灯台があるのですが、この灯台は過去に奇妙な事件があったことで知られています。

その事件が起きたのは、灯台が建設されてから110年後の1969年。当時灯台を管理していた2人の灯台守が、突然姿を消してしまったのです。そして事件から50年以上が経過した今もなお、この2人はいまだに発見されておらず、手がかりもほとんど残されていないといいます。

この灯台守の失踪事件を機に、灯台や周囲の建物とともには放置されることに。そして、もともとグレート・イサク・キーにはこの2人の灯台守しか人は住んでいなかったことから、島は現在、老朽化し廃墟となった灯台だけが残る無人島となっているのです。

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グレート・イサク・キーに残された灯台。灯台は現在も稼動しているが、ほかの建物は骨組みが見えて崩れかけているものもある。

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真っ青な空と美しい海という、明るい南国の背景におよそ不似合いな光景が広がっている。こんな穏やかな土地で、いったいなぜこのような事件が起きたのだろうか……。

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失踪した2人の灯台守が住居として使っていたと思われる建物。

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屋根などの木造部分は崩れ落ちてしまっている。

ちなみに、失踪事件の真相については今もなお論議があり、昔から島に住みついていた幽霊による神隠し説ハリケーンに巻き込まれたとする説2人が何らかの理由で島を抜け出し、近くにあるバミューダ・トライアングルに入ってしまったとする説など、いくつか仮説が唱えられていますが、今後も解明される可能性は低いそう……。

この灯台は自動化され、現在も無人で動いているのですが、ほかの建物は今にも崩れそうな状態になっています。

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ライトを守るガラスも割れているが、いなくなった主を探し続けるかのように、今もなお稼働し続けている灯台。

DATA

◎アクセス:ビミニ諸島からツアーでのみ見学可能。

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