「いつか海外に住んでみたい。」「旅をするように生活してみたい。」……そんな夢を抱いている人も少なくないはず。
そうは言っても、資金がなかったり、仕事探しが難しかったりと、簡単に実現できるものではないと考えている人も多いのではないでしょうか?
そんななか、ここ数年で、旅をするように海外移住を叶える人が急増しているといいます。なかでも、ノートパソコンやタブレット、Wi-Fiさえあれば、カフェやコワーキングスペース、図書館や自宅など、どこでも仕事が可能になる「ノマドワーク」をなりわいとする人たちが、海外へと活動の場を移していることでも注目を集めているんです。
「デジタルノマド」の仕事内容とは?
パソコンを使って仕事をしながら海外に移住する「ノマドワーカー」とは、いったいどのような人たちなのでしょうか? 会社員かフリーランスかにかかわらず、彼らの共通点はデジタル環境(IT技術)を活用した「スキル」にあるといわれています。
まずは、海外での「デジタルノマド」を可能にする代表的な職業をみていきましょう!
■ 通訳・翻訳
■ ライター・編集・ブロガー
■ Webデザイン
■ グラフィックデザイン
■ ソーシャルメディアマーケティング
■ パーソナルアシスタント
■ 栄養士(ヘルスケア)
■ アナリスト
■ 会計士
■ ソフトウェア開発
■ カスタマーサービス
■ コンサルタント
■ 講師
このほかにもさまざまな職種がありますが、ご覧いただけるように、その可能性は多岐に渡っています。特に専門性が高い分野でなくても、パソコンで行える業務であれば「デジタルノマド」として活動できる職業もあり、その手軽さが人気を呼んでいるんです◎
「デジタルノマド」のワークスタイルから得られるもの

イタリアのコワーキングスペース(MikeDotta / Shutterstock.com)。
なんといっても、「デジタルノマド」のワークスタイルは、時間や人間関係に縛られず、世界のどこからでも仕事ができることが特徴。
海外で生活することによって、新しい出会いに恵まれ、そこから刺激的な視点が生まれ、多様な情報のインプットが可能になります。このような環境に身を置くことで、クリエイティブなアイデアや革新的なビジネスチャンスを得る機会も多くなるでしょう。
なにより、訪れてみたかった場所や美しい景色を眺めながら毎日仕事をするのは、旅好きの人にとっては夢のようなライフスタイルだと言えるかもしれません◎
海外「デジタルノマド」のデメリット
海外で「デジタルノマド」生活を送る人にとって、いちばんのハードルとなるのが、「ビザ(査証)」の問題。現在、海外のノマドワーカーとして働く人のほとんどが、無査証滞在、または観光ビザを使って入国・滞在しているそうです。
国によっては、無査証や観光ビザで許可されている滞在日数が異なるので、注意が必要となります。また、ルールに反した働き方によっては、不法滞在などで罰則を受けるということも、頭に入れておきましょう!
そして、「デジタルノマド」だけで生計を立てられるほどの収入が見込めなければ、生活していくことが困難になりますし、なかには海外を転々とすることによる「旅疲れ」によって、海外生活を断念せざるを得なくなる人もいるそうです。
決して甘くはない「デジタルノマド」ですが、好奇心旺盛な旅人たちにとっては、またとない海外移住のチャンス。自由な生き方を追求してみたいという人は、挑戦してみる価値があるかもしれません◎