日本の秋の味覚といえば、柿、サンマ、松茸、さつまいも、栗などが挙げられますが、アメリカ人女子はほぼ皆口を揃えて「パンプキン・スパイス」と答えます。
そこで今回は、アメリカの秋の味覚の代表格となっている、「パンプキン・スパイス」についてご紹介したいと思います!
火付け役はスターバックスの「パンプキン・スパイス・ラテ」
↑ スターバックスの「パンプキン・スパイス・ラテ」。
このブームの立役者と言っていい存在が、スターバックスの人気メニュー「パンプキン・スパイス・ラテ(Pumpkin Spice Latte、通称PSL)」。過去15年間にわたり、秋の限定メニューとして発売しているこのラテが、アメリカ人女子に絶大な人気を誇っているのです。
アメリカのスターバックスでは例年9月1日に発売されていたパンプキン・スパイス・ラテですが、昨年、一部の店舗が数日遅れて9月5日に発売したところ、「ガッカリした!!」とSNSで大騒ぎになってしまったことから、なんと今年は8月下旬から販売されることになったんだそう!
こうしたエピソードからも、その人気のほどがうかがえますね……。
しかもこのパンプキン・スパイス・ラテ、なんとスターバックスの数あるドリンクのなかで、唯一「専用のSNSアカウント」を持っているのです! そして、毎年8月の終わりから11月ごろ限定で、毎年10回程度しかSNSに投稿しないにもかかわらず、なんとTwitterのフォロワー数だけでも11万人を記録しているというのだから、驚きです……。
↑ オレンジメガネが特徴的な、「パンプキン・スパイス・ラテ」の公式アカウント。
いったいどんな味なの?

スパイス効果で温まろう!
そもそも「パンプキン・スパイス」とは、ベースとなるカボチャ味に、シナモン、ナツメグ、クローブ、オールスパイスなどのスパイスをブレンドしたフレーバーのことで、カボチャの甘味にスパイスのほろ苦さと香りが際立つ味が特徴。想像しにくい場合は、「チャイとカボチャをブレンドしたような味」と言ったらいちばん分かりやすいかもしれません◎
そんなパンプキン・スパイスに使うスパイスのブレンドはさまざまなバリエーションがあり、分量や使われるスパイスの種類も違ったりするのですが、アメリカでは「私はA店のパンプキン・スパイスの〇〇が好き!」と、それぞれお気に入りのパンプキン・スパイスまであるんだそう。
最近では、冷たいドリンクや料理にも使われるようになったパンプキン・スパイスですが、筆者のオススメは、温かい料理とドリンクに使うコト。スパイスには体を温める効果があり、パンプキン・スパイスを使ったホットドリンクを飲むと、じんわり体が温かくなってくるような気がするんです◎
アメリカの秋は「#PSL」だらけ!

手作りのパンプキン・スパイス・ラテ。
暦が9月を告げると同時に、アメリカのSNSでは「#PSL」のハッシュタグが飛び交います。そしてこのハッシュタグというのが、「PSL」=「Pumpkin Spice Latte(パンプキン・スパイス・ラテ)」の略。
まだまだ残暑の残る9月ですが、アメリカのSNSには「いち早くPSLをゲットしたよー!」という投稿があとを絶ちません。もちろん、企業側も大人気の「パンプキン・スパイス」フレーバーを全面で推しているため、「#pumpkinspice」というハッシュタグを添えてさまざまな商品を紹介するので、筆者はSNSでパンプキン・スパイス関連の投稿を見るたびに、秋の訪れを感じるようになりました(笑)。

パンプキン・スパイス・ラテ・シーズンのスターバックス。「PSL」を「People Share Love」に置き換えたキャッチコピーがステキ(Jonathan Weiss / Shutterstock.com)。

ディスニーでも、「パンプキン・スパイス」フレーバーのチュロスが発売!(公式HPより)
そんな人気のパンプキン・スパイス。後編では、さまざまなパンプキン・スパイス商品と、「PSL」のレシピをご紹介しちゃいます◎