世界には、国や地域、民族、宗教などに由来する、たくさんのお守りがあります。
多くは幸運のお守りで、金運や恋愛などに特化したお守りも見られます。
その中でも、今回は「魔除け」としての働きが大きいアイテムやノウハウを、ピックアップ。
目に見えない悪を退ける、さまざまな魔除けたちをご紹介します◎
さて、自然豊かなオーストラリアでは、どんな魔除けが見られるのでしょうか?
1. ユーカリ

丸みを帯びた形が特徴の、ユーカリの葉。
コアラのごはんとして有名な、ユーカリ。オーストラリアでは「ガム・ツリー」と呼ばれていて、国内の森林の80%を占めるほど一般的な存在で、その種類はなんと2800種にもなるそう!
そのエッセンシャルオイル(精油)には、独特の爽やかな芳香があり、アロマテラピーでも人気です。
シドニーの近くに位置し、世界遺産にも指定されている「ブルー・マウンテンズ国立公園」。その名の由来は、気化したユーカリオイルが青い靄(もや)となり、山を包むから。神秘的です!

ブルー・マウンテンズ国立公園。
ユーカリには強力な殺菌作用もあるため、オーストラリアの先住民族・アボリジニの間では、生薬として、そして魔除けの草として日常的に使用されていました。
2. オパール

まるで惑星のような美しさを持つ、神秘的なオパール。
オパールは、オーストラリアの国石。オーストラリアは世界最大のオパール産出国であり、世界のオパールマーケットの95%がオーストラリア産です。
そんなオパールには、ストレスをやわらげ、自信のなさを補完したり、また、敵から身を守る力があると言われています。「眼を守る石」とも。
オーストラリアに行けば、あらゆる土産物店や宝石店で、オパールと出会うことができるでしょう◎
3. カンガルーのラッキーポーチ

カンガルーの陰嚢で作られたポーチ。
オーストラリアの民芸品店などでよく見かける、手のひらに収まるくらいの、丸っこい革のポーチ。
じつはこれ、「カンガルーの陰嚢(いんのう)」でできているんです! 縫い目がないのもうなずけますね……。
オーストラリアには、その昔、アボリジニの少年が敵対する部族に矢を射かけられたところ、このポーチに矢が当たったために助かった、という伝説があります。
そこから、このカンガルーポーチがトラブルから身を守る魔除けのお守りとされるようになりました。
4. チュリンガ

アボリジニ・アートが描かれた工芸品の数々。写真左上、または右下あたりに見える紐のついた楕円形の木が「チュリンガ」。
「チュリンガ」とは、アボリジニがはるか昔から儀式で使っていた伝統的な道具。楕円形の石や木に、点描や線が印象的なアボリジニ・アートを施してあります。
これに紐をつけ、空中で回して唸るような音を立てることで魔を退け、神聖な空間を作り出していたようです。金属音のような木がしなる音のような、空間に響く不思議な音がするチュリンガ。土産物店などに行けば、レプリカを購入することができます◎
5. メッセージ・ストーン

カラフルなアボリジニ・アートが描かれた「メッセージ・ストーン」。それぞれに意味が込められている。(http://www.trueblueaustralia.com.au/Gallery%20workshop.html)
「メッセージ・ストーン」は、オーストラリアみやげとして人気の、カワイイ魔除け&幸運のお守り。動物や自然などのモチーフが、アボリジニ・アートや現代的でポップなイラスト・文字が描かれた、小さな小石です。
このメッセージ・ストーン、もとはといえば、アボリジニの人たちが狩りに行くとき、安全を祈って持たされた魔除けのお守り石なのだそう。
現地ではメッセージ・ストーンを作る体験イベントも行われているので、オーストラリアを訪れた際は、ぜひ参加してみてはいかがでしょう?