タイの首都バンコク近郊に住み始めて10年。いつか日本に帰ろうと思いつつ、タイ人と結婚して、娘も授かったと思ったら、日本に帰るどころか母までタイに呼び寄せて、現在は旦那、娘、母と4人暮らし。
タイ生活でのハプニング、タイの美味しい物、タイの楽しい所などなど、生のタイ情報をお届けします◎
今回は、タイのリッチ・ピープルである、筆者の主人の親戚家族が開いた誕生日パーティーで、想像を超えるリッチっぷりに圧倒されまくったお話を……。
信心深い仏教国、タイの誕生祝い
筆者の主人の親戚に、お金持ちの家族がいます。プール、サウナ、ジムが付いた大きな豪邸に住み、旅行に行くときはいつもビジネスクラスで、たまにファーストクラスに乗ることも。彼らは筆者の娘のことも非常に可愛がってくれて、よく服やら食べ物やらをプレゼントしてくれるなど、筆者家族もその恩恵を受けています◎
そんな親戚家族のお父さん、つまり義理の叔父にあたる人が、先日60歳の誕生日を迎えたということで、盛大な誕生日のお祝いに招かれることになったのです。
ところでタイは仏教徒が多く、しかも日本よりも信仰深い国。筆者の家にも何体か仏像があり、たまに義母や主人がお祈りをしています。そして、そのお金持ち親戚家族にいたっては、何体どころか何百体という仏像だらけの部屋があり、なかなか圧巻の光景です。
そんな家族なので、叔父の誕生日にもお坊さんを家に招き、仏教の儀式をしていました。その儀式では、フルーツやお菓子、飲み物、鶏の丸焼きや豚の頭などなど、豪華なお供え物がテーブルの上にズラリ……。
日本ではなかなか見られない光景で、筆者も一緒に行った母も異文化を楽しみ、帰りには大量のフルーツまでおみやげに頂いて帰りました。
↑ テーブルに並ぶお供え物の数々(筆者撮影)。
有名店を自宅に招待!
そして後日、改めて誕生日パーティーを開くということで、再度その親戚家族の自宅に招かれることに。
招待客は40人ほどで、タイのテレビにも出るような有名屋台店を2つも家に呼び、あれよあれよという間に庭には2つの屋台出現。
屋台には、ヌードルやお粥、ソムタム(パパイヤサラダ)、ガイヤーン(グリルチキン)などの料理が並びました。このほかにも、飲茶(ヤムチャ)やデザートなどのタイ料理もあり、招待客は有名店の料理を食べ放題状態で楽しみました。

庭で料理を準備する、有名屋台店の皆さん(筆者撮影)。
有名スタイリストが自宅でヘアメイク!
ちなみに、今回のパーティーのドレスコードは「カラフル」。”とりあえずカラフルであれば何でもオッケー!”ということで、筆者も母も、家にあったいちばんカラフルなワンピースで参戦!
ほかのみんなも思い思いにカラフルなドレスやスーツ、アロハシャツなどで着飾っていましたが、なかには日本では考えられないようなド派手な衣装なんかもあって、母と一緒に苦笑いという場面もありました(笑)。
なかでも気合いが入っていたのは、主役である叔父さんの娘。
伝統的なタイの衣装を着せてもらい、ヘアメイクはタイでトップ5に入るという有名なスタイリストさんたちを家に招くという徹底ぶり。そのため準備にもかなり時間がかかっていて、主役の叔父さんを差し置いて、まるで彼女の結婚式のような感じになっていました。

有名スタイリストにヘアメイクを施される叔父さんの娘(筆者撮影)。
歌手やダンサーがステージでパフォーマンス!
これだけではありません。会場にはステージが設置され、生演奏の音楽にのせて歌手が生歌を披露したり、プロのダンサーがポップダンスやタイダンスを踊ってお祝い。豪華に着飾った叔父さんの娘も、タイダンスでお父さんのお祝いをするなど、親子愛を感じらる場面もありました。
ちなみにタイはとても家族仲が良く、子どもたちも反抗期なんてないんじゃないか? と思うほど。年頃の娘がお父さんの誕生日にダンスだなんて、日本ではあまり考えられませんが、そんなタイだからこその光景でした◎
その後はカラオケ大会が始まるなど、しばらく歓談のひととき。ひと段落したら、叔父さんの娘は2つめのドレスに衣装替えまでして、やはり娘が主役のようになっていました(笑)。

ステージで歌う歌手。会場の飾り付けはわりとファンシー(Lerkdee production)。

美しい伝統衣装で披露されるタイダンス。こうした様子も、プロのカメラマンを呼んで撮影(Lerkdee production)。
朝3時まで続くパーティー!
そして、いよいよ誕生日ケーキが登場する頃には招待客もみんな踊り始め、パーティーは最高潮に! 筆者は幼い娘も一緒だったため、早めに切り上げて帰ったのですが、パーティー自体はなんと朝3時まで続いたそうです……。

豪華なバースデー・ケーキ!デコレーションがすごい……(筆者撮影)。
ということで、タイのリッチ・ピープルの誕生日パーティーは、私の想像を軽く超えていました。日本だと、大御所の芸能人なんかがこういう誕生日パーティーを開くのかな〜……などと想像しながら、帰路に着きました。
とにかく、食事から衣装から雰囲気すべてが異文化で、とてもおもしろい経験をさせてもらった1日でした◎