身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #6

ふだん何気なく口に運んでいる食べ物には、さまざまな逸話が隠されています。

そう、私たちの身体を作る食べ物には、それぞれに歴史があるのです。

ここでは、身近な食べ物に隠された、「え? そうなの?」なお話をご紹介! 新しい発見を通して改めて食べ物を見てみると、また違った味わい方ができるかもしれません◎

01. 「サーロインステーキ」は、訳すと「腰肉卿」?

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #6-1

ふだん、なんの疑問も持たずに「サーロイン200グラムお願いします!」なんて注文していますけど、そもそも「サーロイン(sirloin)」って、なんだかご存知でしょうか?

もともとの語源は、「surlonge(シュールロンジェ)」というフランス語。「sur」は「上部の」という意味で、「longe」は「腰部」という意味。つまり、「腰の上の方の肉」ということなんですが、イギリスにはもっと美味しそうな逸話が!

中世イギリスの王陛下(ヘンリー8世ともジェームス1世とも)は、夕食に出されたこのステーキを食べて、その美味しさにビックリ。「なんの肉か?」と給仕に尋ねたところ、「牛の腰の肉」とのこと。

あまりの美味しさに「褒美をとらせる」と言った陛下は、さらに肉の上に自らの剣を置き、「この肉にサー(ナイトの称号)を与える」と、言ったとか言わないとか……。というわけで、サー・ロイン卿が誕生したのです◎

02. 「ルイ14世」は、「醤油(しょうゆ)」ファン!

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #6-02

江戸時代、鎖国をしていた日本ですが、例外的に長崎の出島だけは、外国と貿易をしていました。そのとき、いちばんの売れ筋商品だったというのが、「醤油(しょうゆ)」。日本が世界に誇る調味料です!

醤油は、オランダ経由でヨーロッパのあちこちに運ばれたのですが、なかでも醤油の大ファンだったというのが、フランスが誇るヴェルサイユ宮殿を造った、あの太陽王・ルイ14世です! 美食家で知られたルイ14世は、フランス料理の隠し味として醤油を使わせていたんだとか。

ちなみに、これらの醤油は、長崎で作られる陶磁器「波佐見焼(はさみやき)」のコンプラ瓶に詰められ、輸出されていました。この瓶がまたなかなかオシャレで、「ロシアの小説家トルストイが一輪挿しに使っていた」という話もあります◎

03. 縁起物ナンバー3の「茄子(ナス)」

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #6-03

「一富士、二鷹、三茄子」。初夢に出てくると縁起がいいモノを並べたというコレは、いったいどこから来たのでしょう?

ときは江戸時代、徳川の世。徳川家の本家である駿河(するが、現在の静岡県)の国の“高いモノ”を、上から3つ並べて縁起物としたのがその始まりと言われています。

いちばん高いのは、もちろん富士山。その次が愛鷹山(あしたかやま)。そして、当時初物(はつもの)の茄子(ナス)がとんでもなく高価だったことから、縁起物のナンバー3にランクインとなったのです。

ナスには飛び抜けた抗酸化作用があることを、当時の人たちは知っていたのかもしれません……。

蛇足ですが、ナスのあとには「四扇、五煙草、六座頭」と続くそうです。

04. 「インスタントコーヒー」を発明したのは、日本人!

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #6-4

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コーヒーといえば、日本のあちこちにアメリカ発のアノお店が目立つ、今日この頃。

その場で豆を挽いてコーヒーを抽出する方法のほか、ドリップ式やサイフォン式など、コーヒーにもいろいろな淹れ方がありますが、なかでもいちばんお手軽なのが、「インスタントコーヒー」。自宅ではもっぱらコレ! という人も多いはず。

そんな日ごろからお世話になっているインスタントコーヒーですが、発明したのは日本人なんです!

20世紀初め、カトウ博士という日本人がアメリカで発明し、アメリカの特許も取ったのですが、味がイマイチだったのか、商品としては軌道に乗らなかったんだそう。

その後、アメリカの発明家が違う製法でインスタントコーヒーを発明し、それをスイスのネスレ(Nestlé)社がさらに発展させて、今に至ります。そう、それが「ネスカフェ(Nescafé)」です!

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