ネコが喜ぶ、爽やかな香りのハーブ

のこぎり歯のある三角形のキャットニップの葉は、表面に細かい毛が生えている。
すがすがしい芳香を持つミントの仲間、キャットニップ(和名はイヌハッカ)。「ネコが噛むもの」という意味の名前は、ネコがこの草をつまんだり、寝転んで体をこすり付けたりすることに由来します。

うっとりとキャットニップに顔をこすりつけるネコ。
キャットニップの歴史は古く、古代ローマ時代から医薬品や調味料として栽培されていたといいます。じっさいに、キャットニップの葉と花にはビタミンCが豊富に含まれていて、風邪の症状や不眠に効果があるとされています。
キャットニップを食用とする場合は、ミントと同じようにハーブティーにして飲むのが一般的ですが、乾燥させた葉を入浴剤として利用することも可能。
また、キャットニップの株は大きく成長するので、たくさん茂った葉と花穂を乾燥させてポプリにし、ぬいぐるみの中などに入れると、ネコが喜ぶオモチャとしても利用できます◎

乾燥させたキャットニップの葉と茎。

乾燥させたキャットニップの葉と茎を詰めたサシェ。誰にも渡したくないくらい、ネコのお気に入りのオモチャになるかも……。
風邪に効く! キャットニップのハーブティー

キャットニップのハーブティー。
キャットニップをハーブティーにする場合は、葉と茎を使います。生のままでも乾燥させたものでもよく、ミント系のすがすがしい香りでリラックスできます。
キャットニップのハーブティーには、催眠、発汗、鎮静作用などがありますが、体温を上昇させることはないため、風邪や発熱の際に飲むといいでしょう◎
ただし、妊娠・授乳中の方は服用を避けるよう注意すること!

キャットニップの生葉を使ったハーブティー。
キャットニップの育て方

薄紫色の小さな花を咲かせる。
育てやすさ : ★★★☆☆
植え付け : 4~5月、9~10月
花期 : 6~5月
収穫 : 4~9月
▪日当たりと水はけが良く、肥沃な土に植える
▪成長期は土の表面が乾いたら、すぐ水やりをする
ABOUT THE HERB
和名 :イヌハッカ
学名 :Nepeta cataria
分類 :シソ科/多年草
原産地 : 西アジア、ヨーロッパ
草丈 : 45cm~1m
使用部分 :葉、花、茎
用途 : 料理、お茶、美容健康、クラフト など
効能 : 鎮静、安眠、発汗、解熱、通経 など