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【世界のラッキーチャーム・プラント ♯5】キク(菊)

世界中にたくさん存在する、幸運のしるし『ラッキーチャーム』。特に、生活に密着している野菜や果物、お花などの植物には、幸運を意味する伝説や歴史・風習を持つラッキーチャームが多く見られます。

そんなラッキープラントのなかから、今回は“キク(菊)”をご紹介します。

この世は「キク(菊)」だらけ!

【世界のラッキーチャーム・プラント ♯5】キク(菊)01

花容や色、大きさなど、数えきれないほどの種類があるキク。

日本では、秋の花としてなじみの深いキク(菊)。キクの品評会や、「菊人形」という重厚にして格調高い世界もありつつ、”お供えの花”として身近な所に存在しています。

そして、「キク」と言うと和風なイメージ全開ですが、マーガレット(木春菊)もデイジー(雛菊)も、ガーベラ(扶郎花)も、カモミール(カツミレ)も、同じキクの仲間。キク科でくくれば、ヒマワリもタンポポもハルジオンも仲間。

この世はキクであふれているのです!

キクのラッキー その1「重陽の節句」

【世界のラッキーチャーム・プラント ♯5】キク(菊)02

秋になると、日本各地いろんな場所でキクの展示会が開かれる(KIM Young Cha / Shutterstock.com)。

9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」。「9」はいちばん大きな数字にして、「陽」の気を持つ奇数です。その「9」が重なる9月9日は、「陽」が重なる(重陽)縁起のいい日とされ、お祝いの行事が営まれるようになりました。

3月3日の「桃の節句」、5月5日の「菖蒲(ショウブ)の節句」に続き、9月9日は「菊の節句」。キクを浮かべた「菊酒」や「菊茶」を飲みながら、季節の花であるキクを愛でる日です。

かつては、咲き誇るキクの花を綿で包み、かすかなキクの香を綿に移して、その綿で体をぬぐうという風習もあったそう。

旧暦の9月9日は、今で言うと10月の半ばくらいですので、まさにキクの花盛りのときなのです。

キクのラッキー その2「中国のキク」

【世界のラッキーチャーム・プラント ♯5】キク(菊)03

乾燥させたキクの花を使う、「菊花茶」。

「重陽の節句」はもともと中国から伝わったもので、キクの縁起も中国が由来。中国でも「菊花茶」が親しまれています。

キクは、花の美しさばかりでなく、薬効にも優れた植物。カモミールは鎮静効果にすぐれていますし、除虫菊はその名の通り虫除けに効果的です。また、霜にも負けない生命力も持っています。

人々の健康を守り、長寿と繁栄につながる花として、「縁起花」とされているのです。

キクのラッキー その3「フランスのキク」

【世界のラッキーチャーム・プラント ♯5】キク(菊)04

白く可憐な花姿がかわいらしい、マーガレット。

和名を「木春菊(モクシュンギク)」というマーガレット。そしてマーガレットといえば、「恋占い」です。

フランスでは、「好き、嫌い、好き、嫌い……」とつぶやきながら花びらを1枚1枚ちぎっていく恋占いは、マーガレットで行うのが主流。そんなフランス国旗の白色は、マーガレットの色なんだそうです(ちなみに、青はヤグルマソウ、赤はヒナゲシ)。

ではなぜマーガレットなのかというと、花びらの枚数が「21枚」と奇数であることが多いから。少なすぎず多すぎない花びらの数も、占いをするのに適しています。

ちなみにヨーロッパでは、「愛している、少し愛している、とても愛している、まったく愛していない」の4択が一般的なんだとか。これを21枚で占うと……!? もうお分かりですね◎

花言葉が「貞節」のマーガレット(国によってはマルゲリータ、マルグリット)は、キリスト教徒の女性に多い名前でもあり、花嫁のブーケにも多く使われます。

日本一のキクが決まる、「日本菊花全国大会」

毎年10月から11月にかけて、キクのシーズンを迎える日本では、全国で菊祭りや菊展示会、菊花展が行われます。

なかでも、日本全国から選りすぐられたキクが集まるのが、「日本菊花全国大会」。30万本のなかから日本一のキクが選ばれます。

ちなみに「日本菊花全国大会」は展示期間が長いため、菊名人たちによるプロフェッショナルな手入れの様子をチェックできるという、マニアックな楽しみもあるんだとか◎

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