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【前編】イタリア人が教える、絶品”カロリー爆弾”パスタ「フェットチーネ・アルフレード」の作り方

イタリア料理はヘルシー。

イタリア料理は体にいい。

イタリア料理は自然なものが多い。

……はい、ウソはもう以上です(笑)

イタリア人の僕からみても、イタリア料理は世界のなかで最高に美味しい料理のひとつ。でもそれは同時に、「カロリーが高い」ってことも意味します。

今回は、数ある高カロリーイタリア料理のなかから、「高カロリー料理を生み出す天才」アメリカ人でさえめちゃくちゃハマってしまうほどの、「カロリー爆弾」みたいなパスタ「フェットチーネ・アルフレード(Fettuccine Alfredo)」をご紹介しましょう!

ちなみに作り方もご紹介しますが、その材料を見たときに使えるよう、完璧な「マンマ・ミーア!」の準備をしておいてください。

注)「マンマ・ミーア(Mamma Mia)」は直訳すると「私のお母さん」という意味だけど、イタリア人は「信じられない!」という時に使います。ご参考までに。

「フェットチーネ・アルフレード」が生まれたきっかけ

まず「フェットチーネ(Fettuccine)」とは、「スパゲッティ(spaghetti)」よりもちょっと幅が広いパスタ(本来は生パスタ)のことです。そして、「アルフレード(Alfredo)」は人の名前。

【前編】イタリア人が教える、絶品"カロリー爆弾"パスタ「フェットチーネ・アルフレード」の作り方01

生の「フェットチーネ(Fettuccine)」パスタ。イタリア語で「小さなリボン」という意味。こんなふうに、1人分ずつくるっとまとめられているのがふつう。

【前編】イタリア人が教える、絶品"カロリー爆弾"パスタ「フェットチーネ・アルフレード」の作り方02

こちらは乾燥させてまっすぐにしたフェットチーネ。生のものよりゆでるのに時間がかかる。

「フェットチーネ・アルフレード」の起源は、1908年のローマにさかのぼります。

ロサ広場という場所にあったアンジェリーナ(Angelina)母さんの食堂(トラットリア)で、頑張り屋さんの息子アルフレードはシェフとして働いてました。

アルフレードはいい息子でしたが、それ以上に、奥さんのイネス(Ines)のことが大好きな、素晴らしい夫でもありました。

ですが、最初の息子を出産したあと、イネスはずっと体調不良が続き、元気がなくなっていました。

そんなイネスを助けたいアルフレードは、「ただのシェフにできることあるのか?」と考え、出した結論が、「元気がいっぱい出るような料理を作ってあげよう!」ということだったのです。

奥さんを元気づけるために作ったパスタ

【前編】イタリア人が教える、絶品"カロリー爆弾"パスタ「フェットチーネ・アルフレード」の作り方03

バターとチーズ、塩、コショウだけのシンプルな材料だけど、驚くほどおいしい。

そこで考えたのが、フレッシュな美味しい生パスタに、元気が出そうなバターやチーズをたっぷりかけてみる、というアイデア。

あまり大量に使うと太ってしまうから、いつもはそんなたくさんの量を使わないけど、「元気が出るならいいんじゃないか?」「薬と同じように、1回このパスタを食べればすぐに効果が出るかも!」と、優しいアルフレードは考えました。

パスタの上にまるで雨を降らすように、たくさんのバターやチーズをかけていると、パスタの熱でバターとチーズがとてもいい感じに溶け合い、今までにない新しいモノが生まれました。

完成したパスタを、「お願い、お願い、元気を出して!!」と、自分の中で祈りながらイネスに食べさせてあげたところ……。

イネスが笑っているじゃありませんか! しかも、「すっごく美味しくて元気が出た! ありがとう、ありがとう!!」と喜びながら、まるで生まれ変わったかのように元気な大きい声を出して!

その様子を見て、「え!? 元気が出るだけじゃなくて、美味しいの!? ていうことはこのパスタ……売れるじゃん!!」と、じつはビジネスがうまいアルフレード考えたんですね◎

食堂の看板メニューからアメリカへ

「フェットチーネ・アルフレード」と名付けられたパスタは、その日からアンジェリーナ母さんの食堂の看板メニューになりました。するとどんどん有名になっていき、ほかのレストランやローマ各地に広まっていったのです。

そしてついに1950年、アルフレードはIl vero Alfredo(イル・ヴェーロ・アルフレード/本物のアルフレード)」という名前のレストランをオープン!

このレストランは現在もローマのアウグストゥス廟近くにあって、このパスタを食べに世界中から有名人やお客さんが訪れています(ちなみに、世界各地にチェーンも展開してます。やっぱり商売上手!)。

【前編】イタリア人が教える、絶品"カロリー爆弾"パスタ「フェットチーネ・アルフレード」の作り方04

「Il vero Alfredo」のHPと、「フェットチーネ・アルフレード」を作ったアルフレード。今は彼の孫である3代目アルフレードが切り盛りしている。

その後1927年、当時アメリカで有名だった俳優のダグラス・フェアバンクス(Douglas Fairbanks)とメアリー・ピックフォード(Mary Pickford)夫妻が、新婚旅行で訪れたローマでこの「フェットチーネ・アルフレード」を食べたところ、とても気に入り、アメリカに帰ってから俳優仲間やセレブの友達に教えました。

すると、またたく間にハリウッドじゅうに広まり、大人気になったんだそう!

ということで「フェットチーネ・アルフレード」は、今でもイタリアよりアメリカの方で人気があるメニューになっています◎

 

さて、後編ではいよいよフェットチーネ・アルフレードの作り方を教えましょう!

 

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