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身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #7

ふだん何気なく口に運んでいる食べ物には、さまざまな逸話が隠されています。

そう、私たちの身体を作る食べ物には、それぞれに歴史があるのです。

ここでは、身近な食べ物に隠された、「え? そうなの?」なお話をご紹介! 新しい発見を通して改めて食べ物を見てみると、また違った味わい方ができるかもしれません◎

01. 「練りワサビ」や「粉ワサビ」の主原料は、「セイヨウワサビ

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #7 01

フィンランド、東ヨーロッパが原産のセイヨウワサビ(ホースラディッシュ)。「ワサビダイコン」とも呼ばれるように、ダイコンにも似ている。

和食に欠かせない調味料である、「ワサビ」。鼻に抜ける青臭いような香りと、ピリリと舌を刺激する辛さのハーモニーがあってこそのワサビですよね!!

ですが、スーパーで気軽に買える「練りワサビ」や「粉ワサビ」は、時間が経つとあの”ツーンとした辛味”が飛んでしまうのが難点……。

というのも、じつは「練りワサビ」や「粉ワサビ」の主原料は、「本ワサビ」ではなく「セイヨウワサビ(ホースラディッシュ)」。ローストビーフに添えられる、アレです。

本ワサビはヒジョーに高価なので、安価なワサビ商品には、ブレンド程度しか使用されていないんです。

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #7 02

本ワサビ。英語名は「ジャパニース・ホースラディッシュ」となるが、最近では寿司の薬味として世界各地に広まったことで、海外でも「ワサビ」と呼ばれている。

ワサビダイコンに含まれる辛味成分は、1カ月ほどでなくなってしまうのですが、「ビタミンC」を加えると再活性化するという特徴があります。ということで、その辛味を復活させる秘密道具というのが、「レモン汁」なのです!

レモン汁のほか、同じ辛味成分寿命の長い「からし」や「マスタード」を少量混ぜても、辛味を復活させることができますよ◎

02. 地味な「ナズナ(ペンペン草)」は、じつは役立つ薬草

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #7 03

田畑や荒れ地、道端など至るところに生えるナズナ。ハート型の葉のように見えるのが果実で、しだいに膨らんで2室に割れ、種子を散布する。

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ これぞ七草」。

有名な「春の七草」ですが、毎年1月7日の「七草粥」に入れて食べるくらいで、普段は見向きもしないような草もいくつかある、のが実情……。なかでも「ナズナ」は、別名「ペンペン草」とも呼ばれて若干かわいそうな扱いを受けています。

しかし、そんなナズナ、じつは「止血薬草」として、とても優秀なんです!

第一次世界大戦中は、医薬品が足りない時にナズナを傷口に擦りこみ、止血したといいます。もしも野外で指を切った際は、ナズナが使えるということを、ミニ知識として知っておくといいかも◎

蛇足ですが、「ペンペン草」という名前の由来は、果実の部分が「ペンペン」と音を奏でる三味線のバチの形に似ているからなのだそう! ということで、「三味線草」という別名もあります。

03. 「フライドチキン」のちょっと悲しい話

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #7 04

香りと見た目で食欲が湧いてくる、フライドチキン。

みんな大好き、「フライドチキン」。アメリカから入ってきた料理で、子どもならいつでも、そして大人もときどきムショーに食べたくなる、定番の鶏肉料理です。

この「フライドチキン」のルーツを、ご存知でしょうか? じつは、アメリカの黒人奴隷制度と深い関わりのあるお話なのです……。

当時、アメリカの上流階級の食事に出される鶏肉は、骨の無い部分のみ。手羽や脚などは、奴隷のまかない用の食事に回されていました。しかし、料理上手な黒人の料理人は、骨まで食べられるほどジックリゆっくり油で揚げる、「ディープフライ(deep fry)」と呼ばれる鶏肉レシピを生み出したのです。

身近な食べ物に隠された、「え?そうなの?」なお話 #7 05

たっぷりの低温油でじっくりと揚げる「ディープフライ」。

その「ディープフライ」が、現在のフライドチキンのルーツ。そんな歴史はまったく知られないまま、今では全世界に普及しています。

普段の食卓はもちろん、クリスマスや運動会といった「ハレの日」にも食べることが多いフライドチキン。今度食べるときは、この話を思い出してみてください◎

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