今では世界中で取り入れられている「風水」。中国4000年の歴史が培ってきた叡智の結集であり、幸せを運ぶメソッドとしても利用されています。
このシリーズでは、そんな風水の真髄が詰まった「風水アイテム」をご紹介していきます◎
今回は、「龍亀(ロングイ)」というアイテムです。
「龍」+「亀」=「龍亀(ロングイ)」

「龍亀(ロングイ)」の置物。甲羅の上の部分に小さな入れ物が付いているタイプ。
頭が龍で、体が亀。「龍亀(ロングイ)」とは、「護国」のパワーを持つ中国神話に登場する「瑞獣(ずいじゅう)」です。
ちなみに「瑞獣(ずいじゅう)」とは、古代中国でこの世の動物達の長だと考えられた動物のことで、吉兆として姿を現すとされる、何らかの特異な特徴を持つとされています。
龍亀(ロングイ)は、特に皇帝や国を護ってくれる瑞獣として、北京にある明清朝の旧王宮「紫禁城(故宮)」にも、大きな龍亀の像があります。

紫禁城(故宮)にある、龍亀(ロングイ)の像。
風水では、「貔貅(ヒキュウ)」「三脚蟾蜍(サンキャクセンジョ)」と並ぶ、金運のパワーアップアイテムで、今も昔も大人気。
アイテムとしては、甲羅の部分がフタになり、入れ物となっている龍亀(ロングイ)と、古銭や元宝(ゲンポウ)の山に乗り、背中に子亀を乗せている龍亀(ロングイ)が多く見られます。
入れ物龍亀(ロングイ)には水晶などの金運上昇アイテムを入れると◎ もう一方の龍亀(ロングイ)では、古銭や元宝は「財」を表し、子亀には「子孫繁栄」の意味があります。
そしてどんなデザインでも、銅製の龍亀(ロングイ)に最もパワーがあるとされています。

銅製の龍亀(ロングイ)。古銭やの山に乗り、背中に子亀を乗せているタイプ。
「龍亀(ロングイ)」のパワーとは?

玄関など、迎え入れる場所に置くとよい。
そんな龍亀(ロングイ)には、「正財」と呼ばれる、コツコツと働いて得られるお金の入りを良くする効果があります。「給料アップ」、「商売繁盛」、「利益率アップ」、というカンジ。
この「正財」がしっかりしていないと、生活ができません。生活の根本をサポートしてくれるのが、龍亀(ロングイ)なのです。
中国では「順利財源廣進(財が途切れず入って来る)」を引き寄せるとされ、会社や店舗の入り口に置かれていることもあります。
もしも大きな龍亀(ロングイ)が手に入ったら、ぜひ玄関や門扉に置いてください!
「龍亀(ロングイ)」の置き方

その年の吉方位に合わせて、龍亀(ロングイ)の方向を動かす。
龍亀(ロングイ)をどこかに置く場合、必須ではありませんが、もしもお手元にあれば「黄色い布」を下に敷いてください。
そして、置きやすい場所に置いていいのですが、玄関の方に龍亀(ロングイ)の顔を向けて置くのがオススメ。
「正財運」を上げるのに必要な金運や人脈を引き寄せ、家を守ってもらうためです。また、いつも同じ方向だと、運気の流れが滞る恐れがありますので、ときどき移動させるのもよいでしょう◎
このほかには、毎年の吉方位に顔を向けて置く方法もあります。
最近は、2月3日の「節分の日」に、その年の吉方位を向いて「恵方巻(えほうまき)」を食べるという習慣が根づいておりますが、その吉方位が龍亀(ロングイ)の向けるべき方位です。
日々のお手入れとしては、ホコリが積もらないように注意をしましょう。そしてときどき、龍亀(ロングイ)の近くでお香を焚いて、リフレッシュさせてあげてください◎
「龍亀(ロングイ)」のもうひとつの活用法
龍亀(ロングイ)の顔を、吉方位とは逆の方位に向けておくと、「守護」や「魔除け・厄除け」のパワーを発揮してくれます。もしも吉方位が「北」なら、「南」に顔を向けて置きましょう。
”収入アップもしたいけど、悪いことが続いている”など、とりあえず魔除け厄除けを優先したい場合にオススメです◎