現在はアジアの航空会社で客室乗務員(CA)としてお仕事中の筆者。いつもは日々のフライトで経験した、CAならではのウラ話をお届けしていますが、今回は【番外編】として、アメリカ留学時代の経験談をご紹介!
特に問題になる、海外のシェアハウスでの、外国人ルームメイトとのトラブルについてお伝えしたいと思います◎
これから海外留学や海外移住をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください!
まずはじめに

海外では、玄関のドアに「ルームメイト募集」の張り紙をしている場合も。
筆者はCA(客室乗務員)になる前、日本の大学を卒業してから、アメリカに2年半ほど留学していました。アメリカではホスピタリティを学んで、現地で働いたり、インターンシップをしたり、その過程でいろんな国の人達と友達になったりと、とても楽しい経験でした。
そして2年半の留学中に何度か引っ越しをしたのですが、「家賃を抑えたい」という事情や「外国人ルームメイトと暮らして英語をブラッシュアップさせたい」という理由から、ひとり暮らしではなく、毎回シェアハウス(ハウスシェアリング)を選択していました。
数回の引っ越しのなかで、言葉も国も異なるさまざまなルームメイト達と暮らしましたが、それが今考えると、なかなか”難あり”のルームメイトばかりだったのです(笑)
「メキシコ人」と「ベラルーシ人」のルームメイト

生活スタイルや価値観の違いはもちろん、日本人にとっては外国人ならではの自己主張の強さも乗り越えるべきカベ……。
初めてのルームメイトは、学校のオリエンテーションでたまたま出会った、メキシコ人とベラルーシ人の女の子達。お互いに、「ルームメイトを見つけて家賃を抑えたい」ということで意気投合しました。
住むことになったのは、「寝室は別々で、キッチンやリビングは共有」というタイプの家。ですが、3人の生活が始まってすぐに問題が……。
私以外の2人が、食事の後にすぐ食器を洗わないタイプで、キッチンのシンクにいつも洗い物が大量に溜まるようになったのです。あまりにも洗い物が溜まっているときは、見るに見かねて、自分が使ったものじゃなくても筆者が洗うということも多々……。
最後の方はいよいよ筆者も腹が立ってきて、「キッチンは使わない」と決意して放ったらかしにしていました。
ちなみにベラルーシ人の子はけっこう自己中心的な性格で、その態度に面食らったことも何度かありました。また、メキシコ人の子は、メキシコに彼氏がいながらも、アメリカで別の男の子と遊びに行き、しかもなぜかその浮気デートに筆者まで同行するという奇妙な経験をしたこともありました(笑)
とはいえ、この2人はまだ良かった方なんです……。
「ベネズエラ人カップル」と「韓国人」のルームメイト

こんなオシャレなシェアハウスで、仲の良いルームメイトとすてきな海外生活を送れたら……とは思うけど。
ベラルーシ人の子が彼氏と同棲するということで、次のルームメイトを探すことになった筆者。見つけたのはベネズエラ人の学生カップルで、学校の掲示板で見た”ルームメイト募集”の張り紙がきっかけでした。
このときは、筆者が彼らがすでに暮らすマンションに引っ越しさせてもらったのですが、同じ頃、別の部屋に韓国人の女の子も引っ越してきたので、ベネズエラ人カップルと韓国人の女の子、そして筆者という4人のメンバーで共同生活が始まりました。
しかし、しばらくするとベネズエラ人カップルと韓国人の子の折り合いが悪くなってきたのです……。
ベネズエラ人カップルとしては、その韓国人の子が彼氏をひんぱんに家に呼んだり、キッチンやトイレなどの使い方が汚かったりということが原因になっているようで、何度か注意もしていたようですが、なかなか直らず……。
結局、筆者が日本に一時帰国している間に、「ベネズエラ人カップル VS 韓国人の子と彼氏」という図式で大ゲンカが勃発したようで、筆者がアメリカに戻ったときには、韓国人の子が家を出て行くことになっていました。
「これで一件落着」……と思ったところが、最後に困ったことが発生したのです!!
ケンカ別れの末に……

いったん悪くなった関係は、なかなか修復が難しいもの。そんな時は気持ちを切り替えて、心機一転引っ越しを!
その韓国人の女の子が家を出ていく際、掃除もせず、彼女の部屋やキッチンにいろんな私物を置きっぱなしにし、挙げ句の果てには、ベネズエラ人カップルや筆者の私物を色々と盗って行ったのです!!
筆者の買ったばかりの洗濯洗剤、計量カップ、友達からの誕生日プレゼントのマグカップ、ナベ、etc…。そしてベネズエラ人カップルも、ナベや洗剤がなくなったということでした。
ベネズエラ人カップルは、彼女に盗られたナベのフタを持っていたので、「フタもあるんだから、そのナベは自分たちの物だ」と主張したにもかかわらず、彼女はナベだけををそのまま盗って行ったんだそう。
もともと筆者は「韓国人の子はそこまで悪い子じゃない」と思っていたのでショックも大きく、ただただ「信じられない……」のひと言でした。
ルームメイト選びのアドバイス

ルームメイトと良い関係を築けたら、一生モノの友情に◎ それぞれの文化や価値観が違うからこそ、同じ国籍の友達とはまた違った関係をはぐくめる。
ちなみに、日本人のルームメイトと暮らしていた友達は、平和な生活を送っていたようです。
筆者としては「できるだけ英語が使える環境にいたい」と思って、外国人のルームメイトをあえて選んでいたのですが、その結果がこのありさまでした。笑
たしかに、外国人ルームメイトとの生活は必然的に英語が身につく速度も速くなりますが、やはり自宅では、リラックスしてノンストレスで過ごしたいもの。
海外でルームメイトを探す際は、相手の国籍にかかわらず、なるべく事前に相手の人柄や生活ルールなどを確認してから決めた方が良さそうです◎