ピリッとした辛味が特徴の、肉料理に欠かせないハーブ

丸みを帯びた形の葉が特徴のクレソン。

繁殖力がきわめて旺盛で、切った茎は水に入れておけば容易に発根するうえ、生長も速い。日本では外来生物法によって「要注意外来生物」に指定されており、駆除が行われている地域もある。
ヨーロッパを原産とするクレソンは、旺盛な繁殖力を持ち、現在では世界各地の水辺に群生しています。
和名の「オランダガラシ」とは、明治時代にオランダから渡来したことに由来しており、当時は在留外国人用の野菜として栽培されていたそう。ちなみに、「クレソン」はフランス語名で、英語名は「ウォータークレス」といいます。
クレソンの特徴である、爽やかな香りと辛味は、ダイコンやワサビにも含まれる「シニグリン」という成分によるもの。血液の酸化防止や肉の脂肪分解、食欲増進、食中毒の予防などに効果があることから、肉食文化圏では、肉料理の付け合わせに欠かせない香味野菜として知られています。
また、カルシウムなどのミネラルやビタミンも豊富に含み、ヨーロッパでは古くから薬草としても利用されてきた、歴史あるハーブです。
クレソンは、料理でどう使う?
欧米では、肉料理のステーキやソテーの付け合わせに欠かせないハーブとして知られるクレソン。また、サラダやピューレ状にしてスープやソースにして食べるのが一般的です。
日本料理で使用する場合は、おひたしや天ぷらのほか、味噌汁の具材として使っても美味しく食べられます◎

ビーフステーキの付け合せとしては、定番の組み合わせ◎

イースター(復活祭)のメイン料理として海外で食べられる、 ラム肉のローストにもよく合う。

ハンバーガーの具材としても◎ マヨネーズと一緒に食べるとさらに美味しい。

クレソン、レタス、アボカド、ザクロの実のサラダ。

サーモン、クレソン、アボカドに、ゴジベリー(クコの実)とパンプキン・シード(カボチャの種)をかけて、ヘルシーなサラダに◎

クレソン、ナッツ、イチヂク、オレンジ、レーズン、松の実、クルミのサラダは、夏にピッタリ。

グリンピース、クレソン、ズッキーニなどを使った、ヘルシーなグリーンスープ。

最近はスプラウト(種子から出たばかりの芽)としても利用されている、クレソン。
クレソンの育て方

水辺に群生するクレソン。
育てやすさ : ★★★★★
植え付け : 3~4月、9月
花期 : 4~5月
収穫 : 3~12月
▪水耕栽培に向いており、弱アルカリ性の水でよく育つ
▪冷涼な気候を好むため、夏は水温に注意する
ABOUT THE HERB
和名 :オランダガラシ、ミズガラシ
学名 :Nasturtium officinale
分類 :アブラナ科/多年草
原産地 : ヨーロッパ
草丈 : 30~90cm
使用部分 :葉、茎
用途 : 料理、お茶 など
効能 : 抗酸化作用、貧血予防、消化促進、強壮、解毒、食欲増進など