海外で生活をはじめると、現地の人やさまざまな国の人たちと知り合う機会も多くなり、ホームパーティーなどへのお誘いを受ける機会も増えます。
特に欧米では、仲良くなったらすぐに友人を自宅に招く習慣もありますので、日本にいるときよりも、ホームパーティーに参加する回数が確実に多くなるはずです。
そこでまず気をつけたいのが、招待客として海外の人と接するときの、「日本と海外のマナーの違い」です。
文化の違いもあり、日本では「常識」だと思われていたことでも、海外では「非常識」と考えられてしまうことも少なくありません。
ちょっとした誤解から、ホスト(主催者)に「もう誘いたくない」と思われてしまわないためにも、今回は「海外のホームパーティーでのマナー」をご紹介したいと思います。
1. 出欠の返事はすみやかに
メールやメッセンジャーアプリなどでホームパーティーのお誘いを受けた際も、出欠のお返事はすみやかに行いましょう!
出席できない場合は、「行けない」と早い段階で正直に伝えることがポイント。当日、気分が向かないからといってドタキャンするのはご法度です!
ホストは、当日のために食料などを含めてさまざまな準備を行っています。よほどの理由がないかぎり、当日(あるいは前日の遅い時間)に欠席の連絡をするのは、「非常識な人」という印象を与えてしまいます。
2. 約束の時間よりも少し遅れていくのがマナー
欧米のホームパーティーでは、設定された時間よりも10分から15分ほど遅れていくのが「マナー」になっています。
ホームパーティー開始時間前後、ホストはテーブル・セッティングや料理の仕込みなどの準備に追われているため、お客さんをもてなす余裕がありません。
「時間の正確さ」には定評のある日本人ですが、このときばかりは「遅刻する人」がお客さんのカガミとなります。
3. 必ず手みやげを持参する
まれに、ホストから「デザートを何か持ってきて」と指定されることもありますが、ほとんどの場合は「手ぶらで来てね」と言われるでしょう。
でも、これはいわゆる「社交辞令」ですので、そう言われたとしても必ず手みやげを持っていくことをオススメします。
手みやげとしては、一般的にボトルワインやチョコレート、花束などを持参するゲストが多いようです。
ただし、ゲストまたはホストが(健康上や宗教上などの理由で)お酒を飲まない場合は、チョコレートなどのお菓子を持参するのが無難かもしれません◎
4. 初対面の人とも積極的に会話をする
ホストはさまざまな人をホームパーティーに招待しますので、必ずしも招待客全員が顔見知りというわけではありません。
そのため、パーティーに行ってはみたものの、唯一の友人であるホストが近くに座っていなかったり、ほかのゲストたちの接客に忙しく、会話するチャンスがなかなかない、ということもあります。
欧米のホームパーティーは、その友人と会う目的以外に、友人を介して新しい人間関係を開拓する場でもありますので、初めて会った人にも自分から積極的に話しかけるのがマナーとなっています。
5. お手伝いは、必ずホストの確認をとってから
ホームパーティーで忙しそうにおもてなしをするゲストを見て、お手伝いを買って出たくなる場合もあるかと思います。ところが、パーティーでのお手伝いには、注意が必要なんだそう。
オーストラリアで”マナーのエキスパート”として知られるアナ・ムッソンによると、ホストが親友だったり、またはホストの家に何日か宿泊したりしている場合のみ、お皿を片付けたり洗ったりするお手伝いしても良いそうですが、それ以外の場合はお手伝いをする必要はないといいます。
ホストは招待客に楽しんでもらいたいと思っているため、お手伝いはかえって邪魔になってしまうこともあるんだそう。
それでも明らかにホストが助けを必要としているような場合は、本人に確認をとってからお手伝いをするように心がけましょう◎