海外のシェアハウスで仲良くなったルームメイト。でもその結末は......。top

ルームメイトにお金を盗まれる!? 海外のシェアハウスで気を付けるべきこととは?

現在はアジアの航空会社客室乗務員(CA)としてお仕事中の筆者。いつもは日々のフライトで経験した、CAならではのウラ話をお届けしていますが、今回は【番外編】として、アメリカ留学時代の経験談をご紹介中!

前回から、海外暮らしで特に問題になる、海外のシェアハウスでの外国人ルームメイトとのトラブルについてお伝えしていますが、今日はその続きのお話です◎

これから海外留学や海外移住をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください!

「ベネズエラ人カップル」のルームメイト

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カップルと暮らすのは、大変なことも……。

さて、前回ベネズエラ人カップル(夫婦)と住んでいた、という話をしましたが、このカップル、最初はアメリカとベネズエラで離れて暮らしていました。

もともと、奥さんの母親がアメリカの市民権を取得して住んでいたところへ、その近所に娘である奥さんが先に移住してきて(筆者はこのときに引っ越してきました)、旦那さんはそこから数カ月後遅れてアメリカにやってきたのです。

その遠距離生活時代、旦那さんがベネズエラで浮気をしたらしく、奥さんは激怒して大ゲンカをしていました。ですが、のちに友達から聞いた話だと、奥さんの方もじつはアメリカの学校で仲良くほかの男性と手をつないでいたとのこと。

そんな感じで、2人とも破天荒なカップルではありましたが、彼らが別の家に引越しすることになったときには、私も一緒に付いて行くほど、仲良くさせてもらっていたのです。

部屋からお金がなくなった!

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コツコツ貯めた貯金が……。

そして1年ほど彼らと一緒に暮らした頃、ある事件が……。私の部屋からお金がなくなってしまったのです!

当時、私はアルバイト先で稼いだチップを、ある程度の額になるまで部屋の本棚の封筒に貯めておいて、その後銀行に入金するようにしていました。

ある日その封筒の中を見ると、600ドルほど貯まっていたお金がすべて消えているではありませんか!

私は血の気が引くほどビックリしてしまいました。一生懸命働いて貯めたお金が、すっかりなくなってしまったのです。

とっさに考えをめぐらせた私は、お金がなくなる数日前に家賃を支払った際、奥さんがいる前でその封筒からお金を出してしまったことを思い出しました。

家賃を払ってから、次に封筒を見るまでの間、来客はいっさいナシ。そうなるともう、犯人はベネズエラ人カップルのどちらかしか考えられません。

ですが一方では、1年間も仲良く一緒に暮らしたのに、まさかそんなことをするなんて……という信じられない気持ちもありました。

さらに続く盗難事件……

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買い物しようと思ったら……!?

その後もしばらく悶々としていたのですが、思い切ってベネズエラ人カップルにお金がなくなったことを伝えることに。

すると旦那さんの方はもちろん、奥さんの方も驚いている様子でした。私にはそれがしらじらしい演技のように見え、とてもショックだったのです。

ちょうどこの時期、私は友達と4人で一緒に住もうかという話をしているときで、まだ悩んではいたのですが、この事件をきっかけにベネズエラ人カップルが信じられなくなり、引っ越しを決意。

ベネズエラ人カップルには、「2人のことを疑っているわけではなく、ちょうど友達とそういう話になったのだ」ということだけを伝えました。

しかし、「これですべて忘れよう」と思って引っ越し準備を進めていた矢先、ふたたび事件が……。

スーパーで支払いをしようとしたら、財布にあるはずの400ドルほどのお金がなくなっていたのです!

犯人は、あきらかにアノ人。

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思い当たるのは、アノ人しかいない。

「本当に財布入れていたのか?」、「どこかに落としたんじゃないか?」、色々と考えているうちに、ひとつ思い当たるフシが……。

スーパーに行く前日、シャワーを浴びているときに玄関のチャイムが鳴り、服を着て急いで階下の玄関に降りて行くと、帰宅した奥さんが玄関の外で待っていたところでした。

チャイムを押したのは、玄関の鍵を私に開けてもらうためだったようですが、なぜか玄関の鍵がすでに開いていたため、私は不思議に思いつつも、そのときはあまり気にしませんでした。

ですが、いろいろと考えた私は、次のような仮説を思い付いたのです。

《じつは奥さんはチャイムを鳴らす前に一度帰宅していて、私がシャワー中だということに気づくと私の部屋に入って財布のお金を盗み、その後もう一度外に出てからわざとチャイムを鳴らし、”ちょうど今帰ってきたところ”という体を装った。

しかし、彼女は再度外に出たときに玄関の鍵を閉め忘れてしまったため、言動がちぐはぐになり、結果的に私が彼女を疑うキッカケになってしまった。》

前回、封筒のお金を盗まれてからというもの、入浴中も財布を持って行くようにしていたのですが、ちょうどその危機感も薄れていた頃に起こった事件でした。

ちなみにその後、数週間ほど経ってから引っ越したのですが、本来戻ってくるはずの保証金200ドルも戻ってこないままでした……。

後日、友達がその夫婦を見かけたときには、可愛いチワワの子犬と一緒だったということで、「私のお金はチワワになったんだね!」と、皆で笑ったことを覚えています。笑

海外では警戒心と自己主張をお忘れなく!

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海外ではいかに自己主張ができるかが大事。苦手でも頑張るしかない!

今考えれば、10万円を超える被害ですので、すぐ警察に相談すればよかったのですが、そのときはただ裏切られたことのショックが大きく、そんなことはいっさい考えられなかったのです。

また、私がいわゆる“お人好しの日本人”で、強く主張しない子だと思われていたのも、原因だったのかもしれません。

海外で生きていくなら、「もっと警戒心を持って、もっと強くならないといけない」ということを学んだ一件でした……。

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