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【世界のハーブ vol.22】コリアンダー(パクチー)

独特の芳香を持つ、タイ料理には欠かせない薬味

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コリアンダー。

近年、エスニック料理店が増えたことで、日本でもよく見かけるようになったコリアンダー。タイ語では「パクチー」、中国語では「シャンツァイ(香菜)」などさまざまな呼び名があり、香味野菜として利用されています。

ただし、その独特の風味によって好き嫌いが大きく分かれ、カメムシの香りに例えられることも。「カメムシソウ」という和名もあります。

ちなみに、日本には10世紀頃に中国から伝来したとされていますが、当時は食用として定着することはなかったといいます。

そんなコリアンダーの歴史は古く、紀元前1500年頃の古代エジプトで、種子を薬用や食用に用いた記録が残されているほか、古代ギリシャや古代ローマでは、化粧品や酒の成分などにも利用されていたそう。

現代の利用方法としては、コリアンダーの葉が、東南アジアや中国、インド、中南米、ポルトガルなどで、料理の薬味として広く用いられています。

また、葉や茎とは異なり、甘く爽やかで柑橘系のような香りを持つ種子(果実)は、「コリアンダーシード」と呼ばれており、欧米ではピクルスやお菓子、ビールなどの香り付けに使われているほか、インドではカレーに欠かせないスパイスのひとつになっています。

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「コリアンダーシード」と呼ばれる種子(果実)。

コリアンダー(パクチー)は、料理でどう使う?

日本国内でも、スーパーなどで手軽に入手しやすくなったコリアンダー。生のまま、薬味と同じように使うことができるので、家庭でも本格的なエスニック料理に挑戦してみましょう◎

東南アジア料理に

タイ料理やベトナム料理には、コリアンダーの生葉をそのまま添えると、より本格的な味に。

タイ料理では「トムヤムクン」などのスープや、春雨サラダ「ヤムウンセン」などの仕上げに最適。

また、ベトナム料理では、「生春巻き」や「フォー」、「バインミー」と呼ばれるベトナム風サンドイッチの具によく用いられています。

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「トムヤムクン」。

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牛肉入りの春雨サラダ「ヤムウンセン」。

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バゲットに肉や野菜、コリアンダーの葉を挟んだベトナム風サンドイッチ「バインミー」。

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牛骨のダシをベースにスパイスやハーブを加えたスープに平打ち麺を入れ、牛肉をのせた「フォーボー」。

メキシコ料理に

メキシコ料理では、コリアンダーの葉がスープやサルサ(ソース)などに広く用いられます。

代表的な料理が、アボカドとトマト、タマネギ、ニンニク(ガーリック)、ライム果汁、コリアンダーを石うすで混ぜ合わせて調味したサルサ「ワカモレ」。

トルティーヤチップスやタコスはもちろん、サラダや肉料理に添えてもおいしいですよ◎

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メキシコの代表的なサルサ(ソース)の「ワカモレ」。

コリアンダーシードの精油はどう使う?

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コリアンダーシードの精油(エッセンシャルオイル)。

効能

▪消化促進
▪健胃
▪鎮静
▪抗菌
▪消臭

ルームフレグランスに

コリアンダーシードの精油(エッセンシャルオイル)には抗菌作用があるため、手作りのスプレーに加えてルームフレグランスにしてみるといいでしょう。

部屋の消臭効果が期待できるほか、スパイシーな香りでやる気や集中力を高められるという効果も◎

コリアンダー(パクチー)の育て方

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葉が生い茂ってきたら、若い葉から収穫して使う。

育てやすさ : ★★★★☆
植え付け : 3~4月、9~10月
花期 : 6~7月
収穫 : 3~10月

▪移植を嫌うので、鉢や花壇にじかに植える
▪土を乾燥させないよう、こまめに水やりを行う

ABOUT THE HERB

和名 :コエンドロ、カメムシソウ
学名 :Coriandrum sativum
分類 :セリ科/一年草
原産地 : 地中海沿岸
草丈 : 40~60cm
使用部分 :葉、根、種子(果実)
用途 : 料理、お茶、美容健康 など
効能 : 抗菌、鎮痛、口臭予防、駆虫、消化促進、整腸 など

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