”外国人旅行者のバイブル”とも言われるガイドブック、「lonely planet(ロンリープラネット)」。日本人が「るるぶ」や「地球の歩き方」を持ち歩くように、海外の旅行者はこの「ロンリープラネット」を持ち歩いています。
前回、そのロンリープラネットが選んだ「2019年に行くべき地域」第1位として、イタリア・ピエモンテ州についてご紹介しましたが、今回は、ロンリー・プラネットが選んだ「2019年に行くべき国」。
その栄えあるNo.1に輝いたのは、スリランカでした!
ということで今回は、現在大注目の国、スリランカの基本情報や見どころを【前後編】でお届けしたいと思います!
【前編】は、コチラからどうぞ◎
小さいけれど、見どころ満載の「スリランカ」!
ビーチ、グルメ、冒険、大自然、癒し、世界遺産が揃った、魅惑の国・スリランカ。
それぞれの見どころをひとつずつ紹介していきます!
3. 大自然
手つかずの自然が多く残るスリランカは、野生動物のパラダイス。
自然豊かな国立公園には、”森の王”と呼ばれるヒョウをはじめ、ゾウやサルといった動物たちが数多く生息しており、サファリツアーが大人気となっています◎

ヒョウが多いことで有名な、「ヤーラ国立公園」。大人気のサファリ・ツアーでは、間近で野生のヒョウに出会えることも!(Amateur007 / Shutterstock.com)

自然のなかでのびのびと暮らすゾウの群れに遭遇できるかも!?
さらに、スリランカの南部~西部の沿岸にかけては、野性のウミガメが産卵に訪れる海岸があるほか、海にはクジラやイルカなどの海洋動物たちも多数生息。
これまた大人気のホエールウォッチングでは、野性のシロナガスクジラやマッコウクジラを見ることができます。そして、このホエールウォッチングの船に興味津々で近寄ってくる、人なつっこいイルカたちも見どころのひとつです◎

スリランカ沖を泳ぐ、ザトウクジラの群れ。小さな尾びれの子どもクジラが可愛い……。
4. 癒し
インドの伝統医学であり、「世界三大医学」にも数えられるアーユルヴェーダ。最近は女性の間で人気が高まっており、アーユルヴェーダをめぐる女子旅ツアーも流行の兆しとのことです。
インドの文化が色濃いスリランカでもアーユルヴェーダは人気があり、自然に囲まれたで落ち着いたスパに宿泊し、オイルマッサージと食事療法などが堪能できます。
リラックス……そしてぜいたくな時間が過ごせそうですね◎

アーユルヴェーダで、身も心もリラックス……。
5. 世界遺産
スリランカには、世界遺産が8つありますが、そのなかでもマストなのが「シギリヤ・ロック」。
この高さ200メートルの岩山の頂上には、5世紀にカッサパ1世が建造した宮殿や都市の遺構が残されているのですが、世界遺産であると同時に、スリランカのパワースポットとしても有名なんです。
遠目から眺めても存在感バツグン。そして頂上まで登ると、歴史ある王宮跡と目を見張るほどの絶景が、目の前に広がります◎

平原のなかにこつ然と現れる巨大な岩、「シギリアロック」。

頂上の王宮へと続く階段と、「ライオンゲート」と呼ばれる入り口。現在は前足しか残っていませんが、本来は巨大なライオンの顔もあったそう。

頂上には要塞のようになった王宮跡や水路、庭園、貯蔵施設などの遺跡が残っており、ここからの眺めはすばらしい絶景。
6. 紅茶
グルメの説明でも登場した、スリランカ産の「セイロンティー」。
香り、コク、渋味のバランスがとても良いと言われるスリランカ産の紅茶ですが、じつは、生産地によってそれぞれ違う個性を持っているのです。
というのも、スリランカは地域によって天候と標高差がかなり違うため、同じ茶葉でもいろいろなフレーバーを楽しむことができるんだそう◎

スリランカ一の紅茶畑として有名な、ヌワラエリヤの紅茶畑。

紅茶畑のなかを走る「紅茶列車」として有名な、キャンディ鉄道。観光客や鉄道マニアにも大人気!
紅茶のブランドは「ウバ」、「ヌワラエリア」、「ディンプラ」と大きく3種類に分けられます。
そして、標高1300メートル以上の高地にある工場で作られる紅茶は「ハイグロウンティー」と呼ばれ、数多くあるスリランカ紅茶のなかでも特に風味が強く、最高級の品質であることで知られています。
都市部のスーパーマーケットに行くと、手頃な値段でスリランカ全土の紅茶を買うことができますし、紅茶専門店に行って試飲をしながら、お気に入りの紅茶を見つけるのも楽しそうです◎

高級紅茶ブランドの「ディルマ (Dilmah)」が有名です◎(Shahjehan / Shutterstock.com)
7. 宝石
国じゅうで宝石が採れる、「宝石大国」としても知られるスリランカ。歴史的にも国際的にも有名なスリランカ産宝石のクオリティは、『東方見聞録』で有名なイタリアの冒険家、マルコ・ポーロも絶賛したほどです。
そのうえ、日本の5分の1の値段で購入できるとあって、観光客にもおみやげとして大人気なんだとか!
なかでもいちばん有名な宝石は、透き通る青色が印象的な「ブルーサファイア」。そのほかにも、「ルビー」、「キャッツアイ」、「ムーンストーン」などがオススメです。
スリランカの都市部には宝石店が軒を連ねており、ネックレスや指輪などのジュエリーが、キラキラと並ぶ様子は見ているだけでも楽しめます。
もちろん、自分で好みの宝石を購入して、デザインしてもらうことも可能。自分で選んだ宝石を使ったオーダーメイドのジュエリーが格安で手に入るなんて、スリランカ……あなどれません!

切手にもなるほど、スリランカのシンボル的存在になっている、「セイロン・ブルーサファイア」。

ムーンストーンを加工する職人さん。
まとめ
さて、『ロンリー・プラネット』が選んだ、2019年に行くべき国No.1に輝いた、魅惑の国「スリランカ」。いかがでしたか?
ここで紹介したもの以外にも、まだまだたくさんの魅力がありますので、ぜひ自分の目的や希望に合わせたプランを立ててみてはいかがでしょうか?