ハロウィンも終わって、次のビッグイベントであるクリスマスを待つまでの間、日本ではぽっかりと空いてしまうこの期間に、アメリカで盛大に行われるイベントが、「サンクスギビング(感謝祭)」です!
映画やドラマで目にしたこともあるでしょうが、実際のところはよく分からないという方も多いのでは?
そこで今回は、”次にくる定番イベント”と目される(!?)この「サンクスギビング」について、ご紹介したいと思います◎
「サンクスギビング」とは?

家族や親せきが集まって、盛大なディナーをするというのが、伝統的な「サンクスギビング」の過ごし方。
「サンクスギビング(Thanksgiving)」とは、正式には「サンクスギビング・デー(Thanksgiving Day)」、日本語では「感謝祭」とも呼ばれる、アメリカやカナダに伝わる、その年の収穫に感謝をするための日。
アメリカでは11月の第4木曜日(2018年は11月22日)、カナダでは10月の第2月曜日(2018年は10月8日)に、家族や親せきが集まり、たくさんの料理を作ってお祝いするという、とても大切なホリデーなんです。
そのルーツは1620年、迫害から逃れてアメリカ大陸へと移住したイギリスのピューリタン(清教徒)、「ピルグリム・ファーザーズ」たちにさかのぼります。
新大陸にやって来たピルグリム・ファーザーズは、当初先住民からトウモロコシなどの栽培方法を学び、飢餓から生き延びることができました。
そして数年後、作物が初めて豊作になった年、彼らはそのときのお礼として先住民を家に招待し、食事をしながら共に収穫を祝ったそうで、これが「サンクスギビング」の始まりとされています。
「サンクスギビング・ディナー」に必要なこと

各家庭によってアレンジもさまざまな、「サンクスギビング・ディナー」。
そんな「サンクスギビング」、日本ではまだなじみが薄いかもしれませんが、アメリカ人にとってはクリスマスと同じくらい大切なホリデー。
当日の夕食は「サンクスギビング・ディナー」と呼ばれ、みんな気合いを入れてこの日のために何時間もかけてディナーを作るんです!
ということでここからは、「サンクスギビング」を楽しむためにアメリカ人にとって欠かせないことをご紹介していきます◎
1. テーブルセッティング&部屋のデコレーションをする
まず、サンクスギビング当日のディナーまでに用意しておくものといえば、テーブルや部屋を飾るためのデコレーション!
特に、秋らしいオレンジ色のテーブルクロスやナプキン、紅葉した葉のリース、カボチャ、キャンドルなどを飾れば、サンクスギビングらしい雰囲気が生まれます!

紅葉した葉や木の実、オレンジ、カボチャなどをあしらったテーブルセッティング。

部屋には、木の実や紅葉した落ち葉、秋らしい色合いのキャンドルを飾って◎

手作りのリースを作って、玄関のドアに飾ると気分も盛り上がる!
2. 「ターキー(七面鳥)」を焼く
そして、サンクスギビングに絶対に欠かせないのが、お料理!
なかでも「ターキー(七面鳥)」は、絶対に欠かすことのできないメインディッシュで、アメリカでは、大きなターキーを丸ごとオーブンで焼くんです!
日本のスーパーで購入することは難しいですが、最近では冷凍のターキーを「Costco(コストコ)」で購入することもできるようになりました◎

コレがないと始まらない、「ターキー(七面鳥)」の丸焼き。
3. 「ドレッシング」を作る
「ドレッシング」とは言っても、サラダにかけるあの「ドレッシング」ではありません!
アメリカでは、パン、野菜、ハーブ、ターキーなどを、チキンストック(チキンブイヨン)やクリームと一緒にオーブン焼きにする料理を「ドレッシング」といいます。
ドレッシングはサンクスギビング・ディナーの定番で、「これがないとサンクスギビング・ディナーにならない!」と言う人もいるくらい、欠かせないお料理なんです。

シンプルな「ドレッシング」。こちらをターキー(七面鳥)に詰める場合は「スタッフィング」と呼ばれます。具材やレシピは家庭によってさまざま。
4. 「パイ」を焼く
もうひとつ忘れてはならないのが、「パイ」!
クランベリーパイやパンプキンパイなど、秋に収穫シーズンを迎える旬の食材を使って手作りする家庭が多いです。

スパイスの効いたパンプキンパイ。美味しそう!!

クランベリーもサンクスギビングには欠かせない食材! 秋から冬はフレッシュなクランベリーがコストコで手に入ります◎
まとめ
ここで紹介した以外にも、「アップルサイダー」、「キャセロール」、「クランベリーソース」、「マカロニ・アンド・チーズ」など、さまざまな定番サンクスギビング・ディナー料理があります。
近い将来、「ハロウィン」と同じように、「サンクスギビング」が日本の定番イベントになる日も近いかもしれませんね!
皆さんもぜひ、今年は家族やお友達と一緒に、ふだんよりもちょっぴり豪華な「サンクスギビング・ディナー」を楽しんでみてはいかがでしょうか?