”外国人旅行者のバイブル”とも言われるガイドブック、「lonely planet(ロンリープラネット)」。日本人が「るるぶ」や「地球の歩き方」を持ち歩くように、海外の旅行者はこの「ロンリープラネット」を持ち歩いています。
これまで、そのロンリープラネットが選んだ「2019年に行くべき地域」第1位のイタリア・ピエモンテ州、「2019年に行くべき国」第1位のスリランカについてご紹介してきましたが、今回は、「2019年に行くべき都市」。
その栄えあるNo.1に輝いたのは、デンマークの首都コペンハーゲンでした!
ということで今回は、コペンハーゲンの魅力についてお伝えしたいと思います!
そもそも「コペンハーゲン」とは?

運河や豊かな緑が美しい、コペンハーゲンの街並み。世界的な海運会社A.P. モラー・マースク、ビール会社のカールスバーグ、製薬会社ノボノルディスクの本社などがあることでも知られる。
デンマーク東部に位置するシェラン島の東端にあるコペンハーゲンは、デンマークの首都としても有名な都市。デンマーク最大の都市であると同時に、北ヨーロッパ最大級の都市圏として、およそ190万人ほどが暮らしています。
そして、コペンハーゲン湾に面して築かれたその美しい街並みは、「北欧のパリ」と称されるほど。
”自分はあまりデンマークにはなじみがないな……”と思う方でも、世界的作家のアンデルセンや高級磁器ブランドの「ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)」の名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
最近では、プチプラ雑貨ショップの「フライング タイガー コペンハーゲン(Flying Tiger Copenhagen)」が、日本でも人気ですね!

鮮やかな街並みのコペンハーゲン「ニューハウン(Nyhavn)」の景色。

1624年、名君クリスチャン4世によって建てられたコペンハーゲンのシンボル的建物「旧証券取引所」。商業を意味するという、4匹の竜がからみ合う尖塔のデザインが素晴らしい。

コペンハーゲン中心部にある「ローゼンボー城」。クリスチャン4世の命により、1606年に夏の離宮として建てられたオランダルネサンス様式のお城で、現在は王室のコレクションを展示する博物館として一般に公開されている。

コペンハーゲンの中心部、スロッツホルメン島にある宮殿「クリスチャンスボー城」の内部。現在は、デンマーク王室や政府の迎賓館として使われているほか、国会議事堂、内閣府、最高裁判所などが置かれている。(trabantos / Shutterstock.com)
「コペンハーゲン」の見どころは?
1. 世界最古の遊園地「チボリ公園」

自然豊かなチボリ公園。創設してからのべ2億7000人もの人が訪れたという。
コペンハーゲンには、世界で最も長い歴史を持つという、”世界最古の遊園地”があります。その遊園地の名前は「チボリ公園」といい、昔も今も地元民に愛され続ける、人々の憩いの場所となっています。
その起源は1834年、「人々が階級の分け隔てなく楽しむことができるように」との思いで建てられたチボリ公園。園内には、メリーゴーランドやジェットコースター、観覧車などがあり、野外コンサートが開かれたり、夜にはイルミネーションが輝いたり、さまざまな年代の人が、このチボリ公園を訪れています。
多くの飲食店も併設されており、そのなかでもチボリ公園最古のレストラン「グロフテン(Grøften)」は、今なお根強い人気を誇っています。
ちなみに、かのウォルト・ディズニーがディズニーランドを作る際、このチボリ公園を参考にしたとも言われているんです!

夜のイルミネーションが美しい。(ESB Professional / Shutterstock.com)
2. 世界初の歩行者天国「ストロイエ(Strøget)通り」

コペンハーゲンの中心に位置する旧市街を東西に貫く、長さ約1キロの「ストロイエ通り」。(RPBaiao / Shutterstock.com)
コペンハーゲンには、「ストロイエ(Strøget)通り」と呼ばれる世界初の歩行者天国があります。
1年を通して多くの人々で賑わうこの通りでは、レストラン、土産物店、カフェ、ブランドショップなどが軒を連ねており、地元の人はもちろん観光客にも非常に人気があります。
ストロイエ通りで歴史ある建物たちを眺めながら、オシャレなお店をのぞいたり、カフェに寄ってひと休みしたり、ブラブラと街歩きをする、なんてステキですね◎
3. ”世界三大がっかりスポット”!?「人魚姫の像」

アップで見るとかなりいい雰囲気に見えますが……!?(footageclips / Shutterstock.com)
「写真などではとても美しく、迫力満点に見えるけれど、じっさいに行ってみたらイメージと違った……。」
コペンハーゲンにある、アンデルセンの童話『人魚姫』をモチーフにしたブロンズ像は、そんながっかりスポットの世界ランキングTOP3に入ってしまっている、なんとも不名誉な像。
”ということは、観光客なんて全然いないんだろうな……”と思いきや、その事実を知ってか知らずか、「人魚姫の像」はコペンハーゲンの大人気観光スポットになっています。
本当にこの人魚姫が「がっかりスポット」の称号に値するのかどうか、皆さまにもじっさいに行って自分の目で確かめていただきたいです◎

じっさいは、意外に……小さい!?(S-F / Shutterstock.com)
4. ニューハウン

”ザ・コペンハーゲン!”という景色が見られる、ニューハウンの街並み。(Olga Gavrilova / Shutterstock.com)
コペンハーゲンの絵葉書によく採用されているのが、コンゲンス・ニュトー広場の東に位置するエリア、「ニューハウン(Nyhavn)」の景色。
ニューハウンはかつての港に位置しており、運河沿いに立ち並ぶ18世紀のカラフルな建物たちが、本当にSNS映えすると評判です。
また、アンデルセンが、童話作家としてデビューした頃と晩年を過ごした場所としても知られています。
運河に沿って続く通りには、海が見えるテラス席を設けたカフェやレストランも多く、”美しい景色を眺めながらコーヒーを1杯……”なんて、ロマンチックな思い出になりそうですね◎

夜景もSNS映えバツグン!(trabantos / Shutterstock.com)
まとめ
見どころ満載のコペンハーゲン。さすが、あの『ロンリープラネット』が選ぶ2019年に行くべき都市なだけありますね!
もうすぐやって来る年末年始はもちろん、”まさかの10連休!?”と目される、2019年のゴールデンウィークの旅行先として、ぜひお考えになってみてはいかがでしょうか?