コーヒーを飲むとき、食事をするとき、はたまた読書をするとき、みなさんはどんな椅子を使っていますか?
世界には、座るためだけが目的ではない、「アート」としての美しさも兼ね備えたオシャレな椅子が、たくさんあります◎
今回は、部屋をワンランクアップさせてくれるうえに、毎日の暮らしを豊かにしてくれる、うっとりするほど美しい世界の名作デザイナーズ・チェアを、厳選してご紹介しましょう!
01. チャールズ&レイ・イームズの「シェルチェア」
まず最初にご紹介するのは、ミッドセンチュリーを代表するアメリカのデザイナー、チャールズ&レイ・イームズ夫妻の「シェルチェア」。
インテリアに興味のない方でも、「イームズ」の名前を知っている方や、「シェルチェア」を見たことのある方は多いと思います。
通称「イームズチェア」と呼ばれる「シェルチェア」は、イームズの代表作のひとつ。安価で大量生産のできるチェアとして、1950年に製造が始まりました。
発売開始からまたたく間に有名になった「シェルチェア」は、どんなシーンや空間にもなじむ、シンプルで優雅なフォルムで人気を博し、現在も世界中の人々に愛されている、まさに名作チェアです。
02. ハンス・J・ウェグナーの「Yチェア」
「椅子はどの角度からも美しくあるべき」と主張するのは、デンマークの巨匠ハンス・J・ウェグナー。
彼の代表作といえば、言わずと知れた「CH24 Yチェア」。
その名の通り、Y字形の背中の支柱が特徴的で、緩やかなカーブを描くアームがとても美しい、北欧モダンの名作です。
ゆったりとした座り心地で、ダイニングチェアとしても大人気です◎

CH24 Yチェア オーク材 ソープ仕上げ ナチュラルペーパーコード
Buy for Amazon03. ケース・ブラークマンの「ワイヤーチェア(SM05)」
(D68 design+art / flickr.com)
オランダの老舗家具メーカー「Pastoe(パストー)」が販売する、「ワイヤーチェア」のデザイナーとして知られるケース・ブラークマン。
彼は家具の生産プロセスを学ぶためアメリカに渡り、チャールズ&レイ・イームズの作品に大きな影響を受けました。
そうして生まれたのが、この「SM05」。
イームズが手がけたワイヤーチェアに比べ、単純化された構造が特徴です。
04. 柳宗理の「バタフライスツール」
続いてご紹介するのは、日本のインダストリアルデザイナー柳宗理(やなぎそうり)がデザインした、「バタフライスツール」。
名前のとおり、まるで蝶が羽を広げて飛んでいるかのような伸びやかなフォルムですが、適度な木のしなりもあるために、座り心地も抜群です。
完成までに3年の月日を要したこの椅子は、「ジャパニーズモダン」の代名詞となりました。

バタフライスツール
Buy for Amazon05. ピエール・ガーリッシュの「チューリップチェア」
(D68 design+art / flickr.com)
「フランスのイームズ」とも呼ばれるピエール・ガーリッシュと、ステイネール社の共同開発で生まれたのが、1953年に発表された「チューリップチェア」。
これまで鋳造アルミニウムを使用した椅子はほとんど例がなかったため、「チューリップチェア」の登場は衝撃的でした。
1950年代のミッドセンチュリーらしいデザインでありながら、どこか未来的な志向を感じさせる一脚でもあります◎
まとめ
世界の名作デザイナーズ・チェア、いかがでしたでしょうか?
後編も、感度の高いインテリア好きのみなさんにオススメの、美しい名作チェアたちをご紹介します◎