みなさん、「ホワイト・エレファント(White Elephant)」という言葉を知ってますか?
これは、アメリカをはじめとする英語圏のクリスマスシーズンに、職場や仲間うちで行われるいわゆる「プレゼント交換」。
その特徴は、通常のプレゼント交換ではなく、「いらないものを贈り合う」という、”ネタ”プレゼント交換なのです!
「ホワイト・エレファント」の由来

タイの王室行事に登場した白象。(SIHASAKPRACHUM / Shutterstock.com)
「ホワイト・エレファント」を直訳すれば「白い象」になりますが、英語では「無用の長物=ムダなもの」という別の意味も含まれています。
ホワイト・エレファントがこのような意味を持つようになった経緯をたどると、タイの昔話に行き着きます。
タイにおいて、白象は昔から神聖視され、崇められる存在でした。そんななか、あるタイの王様が、自分の嫌いな家臣にわざと白象を贈ります。
するとこの白象、エサ代に莫大なお金がかかるうえ、その巨体で家じゅうの物を踏みつぶしてめちゃくちゃにしてしまいます。
扱いに困った家臣はこの白象を手放してしまいたいと考えますが、神聖な存在であり、しかも王様から贈られたものを捨てるわけにもいかず、ほとほと困ってしまう……というお話。
この昔話を元にして、無用の長物を贈り合うホワイト・エレファントが生まれたのです。
「ホワイト・エレファント」のルール

ネタ用プレゼントなので、置かれ方も雑です。笑
さて、ホワイト・エレファントの由来がわかったところで、実際にどういうことをするのか説明しましょう!
まず、プレゼントを用意します。このときに大事なのは、とにかく「面白いネタになりそうな物」を選ぶこと。
笑いのセンスが非常に重要視される英語圏では、そのセンスが問われる最も大事なキーポイントなので、みんな気合いを入れてプレゼントを選びます。
予算はあらかじめ決められていることが多く、参加者は予算に応じてひとつだけプレゼントを用意し、中身が見えないよう念入りにラッピングします。
そしてホワイト・エレファント当日、それぞれ持ち寄ったプレゼントを1カ所にまとめたら、参加者は人数分の数字が書かれたクジを引いていきます。
1番のクジを引いた人がプレゼントの山からひとつを選んで開け、ほかの人たちはそのプレゼントがどんなものか見ておきます。
次に、2番のクジを引いた人が、1番の人のプレゼントを横取りするか、山のなかから別のプレゼントを選びます。
このときにプレゼントを横取りされた場合、1番の人はもう一度、別のプレゼントを選んで開けます。
この一連の流れを、3番、4番……と順番に繰り返していくのですが、「3回横取りされたプレゼントはそれ以上横取りできない」というルールがあります。
そして最後に全員がプレゼントを受け取ったら、いちばん面白かったプレゼントを選んで終了です!
試される笑いのセンスと教養

ユニコーン型リスのエサやり。
ホワイト・エレファントが盛り上がるかどうかは、とにかく「各プレゼントの面白さ」にかかっているのです。
しかも、プレゼントはただ面白いだけじゃなく、参加者のパーソナリティやそのときの旬な時事ネタなんかも含めたウィットに富んだ物を選ばないといけないため、笑いのセンス以外に教養や性格なども試されてしまい、意外と頭を使うことになります。
ということで、次回はそんなホワイト・エレファントに最適なプレゼントとしてオススメされている、海外のオモシログッズをご紹介してみたいと思います◎

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