料理の薬味や梅干しなど、日常的に目にする日本を代表するハーブのひとつである、「シソ(紫蘇)」。
清涼感のある芳香を全草に持つシソは、食欲増進や殺菌・防腐効果があることから、葉や花穂を刺身・寿司などの薬味として利用することが多く、栄養価も高いことから、古くから「しそ茶」としても飲まれてきました。
風味が良く飲みやすいハーブティー

乾燥させたシソの葉を使った「しそ茶」。βカロテンが非常に豊富なのも特徴。
シソのハーブティー(しそ茶)は、生の葉でも乾燥させた葉でも作ることができます。シソ特有の風味がありますが、味はさっぱりとして飲みやすく、赤ジソの方が薬効が高いとされています。
特に、発汗作用や食欲増進、リラックス効果があるため、風邪の症状をやわらげたり、緊張をほぐしたいときに飲むのがおすすめ。
また、花粉症などアレルギー症状の緩和も期待できます。

赤ジソを軒先に吊るして乾燥させている様子。乾燥させた赤ジソは、梅干しの色付けなどにも利用される。
RECIPE
シソの葉を乾燥させて刻んだ葉(大さじ1)をポットに入れて熱湯を注ぎ、フタをして2~3分ほど蒸らす。
【アレンジ】

鮮やかな赤い色がきれいな、赤ジソのジュース。この色は、赤ジソに含まれている特有の成分「シソニン」によるもの。
赤ジソとレモンを合わせれば、さわやかな酸味のジュースに◎
作り方は、鍋に湯(1リットル)を沸かし、洗って水気を切った赤ジソ(500グラム)を入れます。
アクを取りながら5~10分ほど煮出し、葉が緑色に変わったら葉を絞って取り出します。残った煮汁に砂糖(100グラム)を加え、火を止めてレモン果汁(50ミリリットル)を加えれば完成。
最後に、水または炭酸水で割っても、シソジュースとしておいしく飲むことができます◎

炭酸で割った赤ジソのジュースは、爽やかな風味でさっぱりと飲みやすい◎

乾燥させたエゴマの葉は実を使った「エゴマ茶」。「しそ茶」とはまったく違う味で、独特のクセがあるため好き嫌いが分かれるが、必須脂肪酸やロズマリン酸、カルシウムなどを豊富に含み、健康にも非常に良いとされる。
ABOUT THE HERB
和名 :シソ、チソ、オオバ
学名 :Perilla frutescens
分類 :シソ科/一年草
原産地 : 中央アジア
草丈 : 60cm~1m
使用部分 : 葉、花穂、果実
用途 : 料理、お茶 など
効能 : 食欲増進、利尿、発汗、鎮咳、健胃、精神安定、抗菌、抗アレルギー など