世界各地で行われる「クリスマスパーティー」! スイーツは絶対欠かせないお楽しみです◎
日本でクリスマスといえば、趣向を凝らした「クリスマスケーキ」が主役ですが、ほかの国では違うんです。というか、国によって、全然違ったりもするのです!
今回はフィンランド。北欧三国のクリスマススイーツは似ているところがあって、とても興味深い!
01.「ヨウルトルットゥ(Joulutorttu)」

クリスマスっぽさ抜群のヨウルトルットゥ。真ん中にプルーンジャムを入れて焼くのが伝統的。
「ヨウルトルットゥ(Joulutorttu)」! なんだか歌い出したくなるような名前のこのお菓子。家庭でカンタンにできる、フィンランド伝統のクリスマススイーツです。
「ヨウル(joulu)」は「クリスマス」、「トルットゥ(torttu)」は「タルト」の意味で、プルーンのジャムが入った星型のパイのことです。
四角いパイ生地に切れ込みを入れ、内側に折って、”星”というか”風車”のような形にします。形の由来は、クリスマスツリーの頂上に輝く星「ツリートップスター」から来ているそうです◎

形にもいろんなバリエーションがある。
02.「ピパルカック(Piparkakku)」

いわゆるジンジャークッキーである、ピパルカック。
北欧の定番クリスマススイーツといえば、ジンジャークッキー。スウェーデンでは「ペッパーカーカ(Pepparkakor)」でしたが、もちろんフィンランドにもあります。こちらの名前は「ピパルカック(Piparkakku)」。
「ピパリ」は「ペッパー(コショウ)」、「カック」は「クッキー」。中世のレシピではペッパーが入っていましたが、今はシナモン、クローブ、カルダモン、ジンジャー(ショウガ)などのスパイスになりました。
フィンランドでは、生地はかなり薄く伸ばして焼きます。クッキーの厚みに関しては地域によって意見が異なり、ちょっとした議論になる大事なポイントだそう。
フィンランドの家庭ではピパルカックをたくさん焼き、”スパイスの匂い=クリスマス”となっています。
そして、たくさん焼いたピパルカックは余りがち。それを砕いてアレンジしたのが「ルーネベリタルト(Runebergintorttu)」と呼ばれるスイーツで、2月5日に食べるのが習慣。フィンランドの国民詩人であるルーネベリさん(2月5日が誕生日)のために、奥様が作ったのが始まりです◎

ピパルカックを砕いてアレンジしたルーネベリタルト。筒形に成形してトップにジャムを載せるのが伝統的。
03.「リーシプーロ(Riisipuuro)」
↑ シンプルにシナモンシュガーをかけたリーシプーロ。
「リーシプーロ(Riisipuuro)」は、お米を牛乳と水で煮て、バターと砂糖で味付けをしたミルク粥です。味付けは家庭によっていろいろで、砂糖を入れないというお家もあります。
できあがったお粥には、シナモンシュガーをかけたりなど、好みのトッピングをして楽しみます。
朝食としても日常的に食べられているリーシプーロですが、クリスマスの朝のリーシプーロは特別!
鍋にアーモンドをひと粒入れ、そのアーモンドが自分のお皿に入っていたらラッキー!! この1年に幸運がやって来て、願いが叶うと言われています◎