日本のお正月料理といえば、「おせち料理」。ですが、海外ではいったいどんな料理を食べているんでしょう?
今回は、世界各地の新年料理をご紹介! 文化や宗教などによって、それぞれいろんな特徴があるので、とても興味深いですよ◎
01. 豚肉

いつかは試してみたい、ブタの丸焼き。
アジア圏では、新年の家族での団らんにブタの丸焼きやブタの煮込み料理を食べることが多いです。また、世界のほかのエリアでも豚肉をハムにして食べるなど、「ラッキーフード」として食べられることが多い食材。
なかでもドイツやオーストリアなどゲルマン民族の間では、ブタは「聖なる動物」として考えられていますし、ヨーロッパ圏の多くの国において、ブタは「豊かさ」のシンボルとなっています。
というのも、かつて豚肉は限られた人しか手に入れることができなかったことから、「ブタを持っている人=豊か」であるとされていたことが、理由のひとつになっているのかもしれません。
また、オーストリアでは新年が近づくと、「幸運をもたらすもの」を意味する「グリュックスブリンガー(Glücksbringer)」と呼ばれる置物のお店が市場に出るのですが、その幸運のシンボルとして最も有名なのが、ブタとテントウムシだったりと、ラッキーアイテムとしても広く知られています。

ブタとテントウムシの置物。
02. 緑の野菜

緑の野菜をたくさん食べて、お金の心配のない1年に!
欧米では、ホウレンソウなど鮮やかな緑色をした野菜は、紙幣の色として認識されていることが多く、「お金=緑」と考えられることが多いのです。
そのため、新年に緑色の食べ物を食べることで、お金に不自由しない1年になると考えられているようです。
03. ザクロ

健康食品としても大注目のザクロ。
こちらも欧米では新年のラッキーフードとして知られている、ザクロ。ザクロの実を割って中を見れば分かるように、種がいっぱい詰まっていることから、「豊穣と繁栄のシンボル」とされています。
そして、甘くてフレッシュな味わいから、「これからの1年が甘くて新鮮なものとなるように」との思いを込めて、新年に食べられるようです。
ちなみに、クリスマスのオーナメントとして、ザクロが使われることもあります。

玄関にザクロを飾る家もあるそうです!
04. 魚

前菜として食べられる、サーモンのカナッペ。鮮やかなサーモンの色が新年を彩ります。
海外では、新年のラッキーな食べ物としてよく食べられている、魚。
銀色にキラキラと輝くウロコが幸運を呼ぶと考えられていることや、たくさんの卵を産むことなどからも、「豊穣の象徴」として知られています。
ということで、ディナーのメインディッシュのほか、ニューイヤーズパーティーの前菜として食べられることが多いのです。
05. ブドウ

カウントダウンに欠かせない、12粒のブドウ。
メキシコやスペインなどでは、新年のお祝いとしてブドウを食べることがあります。ブドウ自体は普通のブドウなのですが、食べるタイミングと数にポイントがあります。
新年に食べるブドウの数は、12粒。そしてこの12粒のブドウを食べるタイミングが、午前0時になり、新年を知らせる鐘が12回鳴らされるタイミングに合わせて1粒ずつ食べていく、という方法が伝統なんだそうです。
これはなかなか面白そうなカウントダウン(?)ですね!
まとめ
海外で新年に食べられるさまざまなラッキーフード、いかがでしたか?
2019年のお正月には、日本のおせち料理以外に、海外のラッキーフードを取り入れてみるのも面白いかもしれませんね!