タイの首都バンコク近郊に住み始めて10年。いつか日本に帰ろうと思いつつ、タイ人と結婚して、娘も授かったと思ったら、日本に帰るどころか母までタイに呼び寄せて、現在は旦那、娘、母と4人暮らし。
タイ生活でのハプニング、タイの美味しい物、タイの楽しい所などなど、生のタイ情報をお届けします◎
今回は、美食大国であるタイのなかで、筆者がとにかく大好きなタイ料理「チムチュム」についてご紹介したいと思います!
「チムチュム」とは?

炭火と素焼きの小さな鍋で食べる、日本の鍋にも似た料理「チムチュム」。(筆者撮影)
タイ旅行の目的に、「タイ料理を食べる」ということを楽しみにしている人も少なくないと思います。しかもタイは安くてお腹いっぱい食べれるので、タイ料理好きにとっては、まさに天国だと思います◎
筆者の場合、もともとパクチーが苦手で、タイ料理も好んで食べる方ではありませんでした。ですが、10年もタイに住んでいると、もはやパクチーがないと物足りなく感じますし、タイ料理が食べたくなる時もあるんです。
そんな筆者が、「どのタイ料理が好き?」と聞かれてまず最初に答えるのが、「チムチュム」。
「チムチュム」とは、タイ東北部に位置するイサーン地方発祥の鍋料理で、ハーブやトウガラシなどをたっぷりと使った料理なので、辛い料理が多いタイのなかでも「イサーン料理=激辛!!」というイメージがあるんです。
例に漏れず、このチムチュムにもバジルやコブミカンの葉、レモングラス、そしてもちろんトウガラシが入っていて、なかなかに辛い鍋料理になっています。
「チムチュム」の具材と作り方

野菜やキノコ、メインの具材となる肉、そしてトウガラシやハーブがたっぷり入ったスープ入りの鍋、激辛のつけダレソースが基本セット。
そんなチムチュムは、注文するとまず、炭火に乗った小さな素焼きの鍋で出てきます。
鍋の具材はとてもシンプル。白菜、空芯菜、スイートバジル、春雨が必ず付いてきますが、お店によってはほかの具材もある場合もあるようです。
そしてメインの具材として、タレに漬け込んだ肉(牛肉、豚肉、鶏肉)のほか、ホルモン、エビやイカといったシーフードなどから選べるようになっています。

筆者が食べたお店のチムチュムセット。メインの具材はシーフード◎(筆者撮影)
ちなみに筆者のお気に入りは、豚肉とレバーのミックスや、シーフード。ただし、レバーはお店によっては臭みが強いこともあるため、好き嫌いが分かれるかもしれません……。
このほかに、生卵も一緒に付いてくるのですが、こちらは肉などの具材に絡めてから鍋に入れるのが一般的なようです。ただし、溶き卵としてスープに直接入れるという方法も美味しいので、オススメ◎
ところで、チムチュムを頼むと付いてくる野菜たち、だいたいのお店では、写真のようにカットされることなく大きな形のままで”ドーーーン!!”と出されます。
そのままだど大き過ぎて食べづらいですし、小さな鍋にも入りきらないので、手で大胆にちぎってから鍋に入れましょう! そして野菜が少し煮えたら、肉やシーフードなどメインの具材を入れて煮込み、最後に春雨を加えて、少し煮込めばできあがりです◎

野菜は手でちぎってから鍋にイン!(筆者撮影)
「チムチュム」の食べ方

すべての具材がグツグツと煮えてきたら食べごろ!(筆者撮影)
さて。チムチュムが完成したら、これをお椀に入れて食べるのですが、ここでチムチュムのポイントとなる「ナムチム」というソースの登場です! 鍋のスープだけでもじゅうぶん辛いのですが、このソースがまた激辛で辛さを増してくれます。
ですがこのナムチム、ただ辛いだけでなく、コクと旨味もあって非常に美味。そのためついついお椀にたくさん入れてしまい、いつもヒーヒー言いながら食べるハメになります(笑)
筆者はチムチュムが好きすぎて、食べ終えたらさらに野菜や春雨を追加で注文することも。また、持ち帰り用のチムチュムを用意してくれるお店もあるので、その場合は春雨やキノコを家で用意しておいてから、大きな鍋で思う存分楽しんでいます◎
「チムチュム」の値段や、食べられるお店は?

こんなにたくさんの具材が付いてくるお店も!
今回筆者が行ったお店は、チムチュム1セットに野菜と春雨を追加して、190バーツ(650円)でした。
さらにほかのイサーン料理も数品注文したのですが、それでも合計600バーツ(2000円)ほど。これで大人3人がお腹いっぱい食べることができました!
このチムチュム、どこで食べられるかというと、目印として、チムチュムで使われるオレンジ色の小さなお鍋があるお店なら、だいたい置いてあります。
また、屋台でも食べられるところも多くありますので、食べてみたいという方は、ぜひお店の人に「チムチュム?」と聞いてみてください◎