日頃からヘルシーな食生活を心がけていても、長距離フライト中は栄養バランスや食事の質が乱れがちに……。機内食として提供される加工食品や乾燥による水分不足など、飛行機の旅は体にもダメージを与えやすくなっています。
そんな理由から、長距離フライトを利用することの多い海外のジェットセッターたちのなかには、機内でも美味しくヘルシーに食事を楽しむために、自分でお弁当を持参するという人も多いそう。
そうはいっても、荷造りに忙しい旅行前日や当日にきちんとしたお弁当を作る時間なんてありませんよね? そこで旅慣れたジェットセッターたちは、出発直前に用意できるシンプルな「機内持ち込み弁当」を考案しています。
ということで今回は、長距離フライトでもヘルシーかつ美味しい機内食が食べられる、手作りの「機内持ち込み弁当」のメニューと持ち込み方法をご紹介します◎
機内持ち込み弁当にぴったりなメニューの条件とは?
フライト中は、機内の気圧上昇に伴って胃腸にガスがたまり、不快な膨満感に悩まされることも少なくないため、濃厚な味付けや満腹になりすぎるような食事は避けたいところです。
また、近くの座席の人に迷惑になるような、香りの強いものを持ち込むのも適切ではありません。それでだけでなく、機内の座席は狭いので、ぶつかってこぼれやすい水っぽいものやオイリーなものもNG。
そして、お弁当は前日の夜に準備できるものを用意するため、最低でも1日は持つような食品を選ぶことが最適です。
↑ こんなメニューなら、お弁当に詰めなくても手軽に機内で食事を楽しめます◎
オススメは、そんな条件をクリアした人気のメニューを小さく刻んだ野菜のパック。ローストしたナスや炒めたブロッコリー、豆のサラダ、新鮮なフルーツやパンなどを密閉できるタッパーなどに詰めたお弁当なら、手軽に準備できるうえ新鮮です◎
また、早朝フライトの場合、朝食用のお弁当には、アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類、全粒粉のクラッカーなど、タンパク質や良質な皮質などがバランスよく取れ、かつこぼれにくく食べやすい食品を選ぶといいですよ。
↑ こちらは、チキン・ケール・サムファイアー(シーアスパラガス)、アーモンドの和え物と、ターメリックライスを詰めたお弁当。ヘルシー!
手荷物検査をパスするお弁当は?

なるべく水分量の少ない食材とメニューをチョイスしよう!
自宅で作ったお弁当は、手荷物検査のX線を通っても問題はありませんが、スムーズに検査を受けられるために、検査の前はあらかじめバッグの中から出しておくといいかもしれません。
また、国際線の場合は機内に持ち込める液体の制限があるため、水分量の多い食品の持ち込みは難しくなっています。
特にクリーミーなチーズやソース、ハチミツ、ジャム、ヨーグルト、プリンは、水分が多いため持ち込めない可能性が高くなっているので、注意が必要です!
密閉性の高い容器をチョイスして

タッパーは、お弁当を食べ終わった後も旅行先の細かいお土産収納などに使えて一石二鳥!
サラダや野菜料理のお弁当は、食材から出る汁や水気などが容器から漏れないように気をつけなければいけません。
そのため、お弁当に使用する容器は、食品の鮮度を保つことができる密閉度の高いもの、また内容物が見える透明性の高いタッパーなどがオススメ。
それでも漏れが心配な場合は、お弁当箱を透明のジップロックなどに入れておけば安心です◎
まとめ
高度1万メートルの上空では、食べ物を消化する機能も低下すると言われています。旅先での体調をコントロールするためにも、機内では消化しにくい食べ物を避け、食べ過ぎに気をつけることが肝心です。
飛行機に乗るとひどく体が疲れてしまうという人は、機内での食事も栄養バランスのよいものを選ぶことを心がけてみてはいかがでしょうか?